Dynamite徒然草
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2005年03月01日(火) 好感・手信号爺

昨年の冬からこっち
息子の幼稚園送り迎え手段が
すっかり車に戻ってしまっている三十路であります。

冬にチャリは寒いっつーの。
私は耐え難きは耐えられないし
忍び難きは忍んでられない体質なのであります。

てなわけですっかり車登園に逆戻りなのでありますが
今朝、いつものように住宅街の狭い路地をぶいーっと走っておりましたら
前方左側にヨロヨロ自転車爺を発見いたしました。

幼稚園へ急ぎたい気持ちは山々ですが
余命幾ばくもない爺を自転車ごと跳ねとばして←勝手に余命を決めるな。
私のこれから長く続くであろう人生を棒に振りたかないので
ここは爺をやり過ごせる処まで
ノロノロヨロヨロ運転に付き合う覚悟を決めました。

すると交差点の手前
ヨロヨロ自転車爺は私の車に気付き
ひょこっと頭を下げると
右手をまっすぐ水平にのばして
右折していくではありませんか。


おお!!!
懐かしの手信号!!!


ヨロヨロ自転車爺だとばかり思っていたのに
そのおじいさまってば←呼び方激変
後続の私に対して手信号を出すお気遣いをなさったうえに
左手一本で右折がついーっとできる
あざやかな運転技術の持ち主であられたわけであります。

感動です。伴宙太です。


自転車にもミラーとウインカーつけるのを義務づけて欲しいなあと
以前からマジで思っていた私は
ご老人の手信号で
なんともいえない心地よさを感じたわけであります。


手信号と言えば
たしか
「小説家を見つけたら(FINDING FORRESTER)」のラスト近くで
主人公のショーン・コネリーが自転車で町を走りながら
手信号を出すシーンがあるんだけど

なんかそれを見た瞬間と
このヨロヨロ手信号爺が
オーバーラップしたわけです。←ショーン・コネリーには失礼な話。

今じゃ年寄りしか覚えてないだろうこの動作を
他の人のために後続車のために
自然とやってくれる心配りってのが
新鮮に感じてしまうほど

私はどっぷり自己中に生きてるんだなと
気付かされてしまったわけです。


手信号ひとつ。
気遣いひとつ。


・・・年寄りは大切にしよう。


・・・感じのいい年寄りは。←こら


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書いてる人 : Dynamiteおかん