2004年05月05日(水) |
遙かなる山の呼び声(秘湯編) |
夫が連休始まってからいきなり 「休みとれそうだから温泉いこう」と言いだしまして 私は先月末から温泉宿に電話をしまくりました。
といっても連休真っ最中なんで 行きつけの宿やお気に入りの宿はどこも予約とれず むーんとしておりましたところ ふと、以前から行きたいと思ってた長湯温泉(大分)の とある宿にダメもとで電話してみました。
するとラッキーなことに 五月五日はかろうじて空きがあるとのこと。 即予約。 夫には事後報告です。 ただ 「長湯ってどこや?」と聞くので 私もいったことないため漠然と 「大分の竹田にいく途中っぽいよ」とだけ言っておきました。
さて 今日はその旅行当日であります。 一泊なので簡単な荷造りをし 息子をたたき起こしていざ出発。 おきまりの高塚地蔵参りをしたのち いつも休憩させてもらう土産物屋の人に夫が聞きました。 「長湯ってここからどういけばいい?」
すると店のおっちゃん、おねーさん方が 声を揃えて言うことにゃ
「まあっ長湯ん行くとね!そら遠かばいっ!!」
_| ̄|○ ・・・ここからまた延々と運転を?(←夫)
(;・∀・) エ?ワタシノ宿選びニナニカモンダイデモ?(←妻)
オカーチャーン、マダトオインナラ、ラクガキンチョ買ッテクダサイヨー♪■щ(゚▽゚щ) ←息子
するとこの夫婦の危機を感じた店のおやじが助け船の一言。 「瀬の本から行けば景色もいいし、早いよ。」
光明です。 おやじの頭頂部と同じくらいの光明でした。ありがとう、店主。
この頭頂部的光明のおかげで私たちの仲も険悪になることなく 再び楽しいドライブが始まりました。 なんつったって瀬の本ってのは 私たちがいつもいく黒川・小田温泉に近いわけで そっからちょっくら足をのばせばいいってことざんしょ?
九酔渓で一度休憩したのち、長者原に到着。 いつもならここではタデ原湿原を息子と夫が散歩し 私は足湯でまったりするわけですが 今日は祝日で足湯は足の指一本も入る隙間もないほどの混雑具合。 また水虫かもしれんようなジジババと同じ足湯に浸かりたくもなく 私まで湿原歩きに参加するハメに。(←そーとーアウトドア嫌い三十路)
あついよー遠いよーきついよー。
そして再び前進。久住に向けてGO-GO。 瀬の本を過ぎて久住花公園も行き過ぎたところで 息子はソフトクリームの看板を発見。 「たべたーい」
だだっぴろい芝生の上で、しばしソフトを食す。
さて 行きましょうよ。宿に。 あと数キロくらいでねーの?
地図と標識をたよりに(ナビは信用ならないので本日は使用せず) 長湯を目指してひた走り。
「ここ直進でいいの?ねー、こげなとこ?」 「てゆーかお前が予約したっちゃろーが」 「そーやけどなんか不安になるような道やん」 「そらこっちのセリフたい」 「なんかひらけとーよーなひらけてないよーな町やねえ」 「うーん・・・」
キョロキョロしながら走る道程はなんと遠く感じるものよ。
どえらい時間を走っているような錯覚に陥りながら 「たぶんこのあたりだろう」場所から すっかりここはどこ?私は誰?状態にハマッてしまう夫婦。 宿を示す小さい看板さえ確認できなくなってしまった二人の老眼ぶりに乾杯。 あげくに田んぼのど真ん中で車を止めて地図を広げて小競り合いを始める始末。
互いにぶつくさいいながらUターンしたところで 小さな看板を発見し 「そっそこ右右っ!」 「急に言うなっていいよろーがっ」 「急に言うなって車とばすけん標識見落とすっちゃないっ」 「だいたいお前が・・・」
「あっ、あったーっ!!!」
・・・宿発見。
疲れ切った表情の夫婦。 元気一杯の息子。
部屋に入る前に喫茶室でコーヒーを飲み 案内された部屋は、 すんごいよかった。 テラスに露天風呂付きで景色も最高。
ここまでやってきた甲斐がありました。 本日の宿は「翡翠之庄」 まったりさせていただきます。ええ。
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