Dynamite徒然草
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2002年09月06日(金) 3歳児の哀しみ

お教室仲間のお友達と、授業が終わったあとで遊ぶのが日課の息子。
今日もショッピングセンター内の広場で楽しそうに遊んでおりました。


その仲間にちょっと前から加わった女の子(同じく3歳)は、
大変活発(といえば聞こえはいいが、早い話が意地悪娘)でして、
小さなお嬢などはいつもターゲットにされて意地悪されておりました。

とはいえ、最近は私が見ているのがわかると、手を出さなくなった(怒るから)んで、
多少気にしつつも一緒に遊ばせてました。
と、そのとき義姉とばったり遭遇した私は、
子供たちの様子をうかがいながら(もちろん仲間のお母様たちもみてるし)、
義姉と立ち話をしておりました。

ら。
お母様たちの悲鳴ともつかないざわめきに振り向くと、
座っている息子が意地悪娘から蹴られまくっているではありませんか。

まあ、うちの子は男の子だし、相手は女の子だし、
ここで割って入るのも何なので「こっちにおいで」と息子に手招きしたところ、
息子、呆然として蹴られ続けているのであります。

あれ?

そして座ってる姿勢からパタッと横に倒れました。
意地悪娘は笑いながら執拗に蹴り続け、
倒れた息子をみると立ち上がり、今度は腰を踏みつけようとしたのです。

これにはさすがに、腹の上にでも足で乗られたら危険と思い、
多少距離があっので「こらっ!」と一喝しました。
意地悪娘は「しまった!見られた!」ってな感じで脱兎の如く逃げ、
息子は倒れたままで動きません。

「どしたの?どっかいたいの?」
「・・・・・いたくない・・・」
「痛くないの?じゃーどうして倒れたままなの?どしてヤメテっていわなかったの?」

知らない子に意地悪されたときは「なしてなのっ!」と詰め寄る息子だったハズなんです。

「・・・・・・・・・・・・・」
泣いてるわけでもなく、痛いわけでもなく、頭を打った様子もない。
なのに倒れた姿勢から全く動けないでいる。
一体どうしたんだろうと思って抱き起こすと、

「・・・おともだちなのに・・・どうして?」とポツリ。

彼はお友達はみんなだーいすき!な子なので、
お教室のお友達であるその子から意地悪をされたことに対して、
ショックを受けていたのでした。

息子が痛かったのは蹴られた足でも体でもなくて、
小さな心だったんですね。

涙を落とすわけでもなく、
叫ぶわけでもなく、
ただ、お友達と思ってた子からワケもなく執拗に蹴られてしまったショックに呆然としてる息子。


一部始終を見ていた他のお母様たちの話では、
「しゅうちゃん何もしてないのにいきなり●●●ちゃんがしつこく蹴りはじめて・・・私、一度ヤメなさいっ!って言ったんですよ。そしたらあの子、にらみ返してきて・・。どういう性格なんでしょうか?あれって??」

そして●●●ちゃんのお母さんは、
このときトイレにいってて何も見ていなかったとか。

別にいろんな子がいて当たり前。
意地悪な子のいない世界なんてないのが現実。

だけどお友達だと思ってた子にされたいわれのない仕打ちに、
ショックで呆然としていた息子の哀しみは、
切ないくらい伝わってきてしまった。

そっか。
お友達だったんだもんね。

翌日、ちょっと息子に聞いてみた。
「ねえ、また●●●ちゃんと遊ぶ?」
「・・・・うん、あそぶよ」
「ふーん、昨日意地悪されたのに?」
「うん。だって、おともだちだから」


3歳児なりに、何かを消化していってるのを感じた。


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