昨日の温泉ドライブ(八ツ墓村経由)でゲットしたのは栗。 もう、栗が露店にならんでるのねー。秋ねー。
今日は栗をグツグツ煮ております。 だいたい20分くらい茹でるそーです。(初めて自分で茹でた) そのうち一つがパチンとひび割れました。 ふと、猿蟹合戦の話を思い出しました。
私が子供の頃に読んだ絵本では、 登場人物が猿(後に死亡)、蟹(後に死亡)、蟹の子、蜂、栗、臼と杵、そして昆布でした。
しかし松谷みよ子の日本昔話では、 猿(後に死亡)、蟹(後に死亡)、蟹の子、蜂、栗、石臼、そして牛のフンです。
そして息子用に100円均一で買ってきた昔話の本では、 猿、蟹、蟹の子、蜂、栗、石臼、そしてやはり牛のフンです。 松谷みよ子と違うのは、誰も死亡しない点でしょうか。
そういえば面白いことにシベリア地方でも、 今のハバロフスクあたりに住むナナイという原住民族の口承民話のひとつに、 猿蟹のような話があります。 この登場人物は魔物(後に死亡)、チョルチョミャーカ(キツツキ類の鳥)、カワカマス(魚)、どんぐり、焼き串、木槌と木の台。 父を殺した魔物を退治に、チョルチョミャーカが自分で作った舟で川をくだっていくと、仲間に次々と出会うのです。
しかも仕返し方法がそっくりで、どんぐりは灰の中、カワカマスは水桶のひしゃくの中、焼き串は戸の隅、木槌と台は戸口。 しかも仕上げは木槌と台ってのが笑います。 こいつが魔物を叩きのめして木っ端微塵に砕くのです。うーん、徹底的・・・
今の子供向けの絵本では、 昔話もできるだけ誰も死なないように改訂されてあったりしますが、 もともと伝わってきた民話では、 まー登場人物ってのはこれでもかってくらい死にますよね。
悪いことしたら死ぬんだなーとか、 罰があたるんだなーって子供心に感じたり、 約束を守らなかったら鶴も(金づるも?)とんで逃げてしまうとかって、 そんなことを昔の人は民話で伝えてたのかなーと、 考えたりした20分でした。はい(笑)
(栗を茹でながらの考えごとは危険ですからやめましょう)
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