みなさんが心配するあたしの早起きだが、 期待を裏切りまだまだ続行中。
それはいーんだが、 きょーは朝から何か「いつもと違うこと」が起きていた。 たいしたことじゃないけど。
それでなんとなくイヤな予感はしとった。
実家でトラブル発生。 うちの両親がたまーにやらかす、大夫婦喧嘩である。
もぉ40数年一緒にいる二人でも、 こーやって娘が仲裁に入らんとどーしよーもなくなってしまうよーな喧嘩をやらかすのだ。
原因はなんて突き詰めればたいしたこたーない。 日頃の互いの不満のダムが決壊しただけのことだった。 どこの夫婦も一緒である。
それでも職人気質で気の短い父と、毅然とした強い母なので、 こーやって血を分けた娘が間に入らねばどーしようもなくなるときもある。
昼過ぎからスタートした争いは、 深夜になってやっと落ち着いた。
それからはあたしと兄との相談がスタートする。
父も今年で六十代半ばになる。 老後のことや、将来のことをいろいろ話し合う必要があるのだ。子供たちとしては。
やはり、これからカウントダウンとなる人生。楽しく思い出深い、温かな毎日を送って欲しいと願うのだ。
これまで苦労してきている後ろ姿をみているだけに、心からそう思うのだ。
父はこの日、 娘であるわたしにこういった。 「お前たちには本当に何もしれやれなかったのが死ぬまで心のこりだ」と。
わたしは物心ついてから、 両親の前で涙をみせたことがない。 心配されるのがいやだからだ。
けれど、 この言葉を聞いてとーとー涙がこぼれてしまった。
あたしはほんとうに何もしてもらっていない。 学校さえも経済的な理由で中退することになった。 物質的には何もしてもらっていない。 物心ついてからは親子としてのふれあう時間ももらっていない。 しかし私が幼い頃の薄ぼんやりとした記憶の中では まだ貧しくなかった頃の両親がせいいっぱいくれた笑顔と優しさ、 そして貧しくなってからはたったひとつ 「信頼」
それ以上に何が親子に必要だというのだろう。
これから両親が、 孫の成長を楽しみに、 健康で生き甲斐をもって生活できるよう、 あたしは兄と話し合いをしていこうと思う。
・・・そんな歳になったんやなぁ!あたしも!!
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