Dynamite徒然草
Dynamite徒然草

2001年01月04日(木) ナンパ

今日は耳鼻科の診察予定日だった。
朝の十時半が予約時間。
親子3人でいそいそと出かけた。

病院は天神にある。
天神というと、福岡一、いや九州一の繁華街である。

駐車場に車をとめて病院の中へ。
あたしは息子を抱いて受け付けへ行った。
大旦那はそこから別れて街へと消えた。

そう、彼は買い物にいったのだ。
もちろん自分のセーターとカッターシャツ、
あとは気に入ったものでも仕入れてくるだろう。
昨日のこともあるので好きにさせてやった。
寛大な嫁だ、あたしって。

さて、息子は耳鼻科の待合室で徘徊を始めた。
私と向かい合わせのベンチに小学生の女の子がひとり、若いカップルが一組、若い女性が一人座っている。

息子は通路を二度ほど行ったり来たりすると、おもむろに若い女性の膝に抱きついた。
彼女はニッコリほほえんでくれた。
そしてカップルの前を素通りし、小学生の女の子の手をとった。

そしてまたカップルの前を素通りし、若い女性に抱きついた。

それを三回繰り返したところで、
カップルの男性が彼女に言った。
「・・・お前、さけられとるやん」
「そっそんなとないよっ」
「いや、絶対さけられとー。タイプじゃないったいお前は」
「そんなことないって、手を出してみれば来るよ、ほらっ」

そういって彼女は息子に手を出した。
・・・息子は一瞥しただけで、通り過ぎた。

あたしはおもわず吹き出した。
そして、
「彼氏がおるけん、この子なりに気をつかっとーとよ、きっと」と言った。
彼は首を横に振って言った。
「そげん気ぃつかわんでいいですよ。こいつ嫌われとーとですよ、なっ」と、彼。

なおも息子は彼女だけを避けて、
両サイドの女性にアプローチを続ける。

あまりの態度にあたしは爆笑しそうだった。

息子よ、お前の本心はどーなんだ?
一体誰が本命なんだ?

やがてナンパに飽きた息子は、
小児科にいけばおもちゃがあると思ったのか、
スタスタと通路を歩いていってしまった。

数分後、
彼は耳鼻科の先生に耳と鼻を掃除されて、
大泣きするハメになる。


そうそう、関係ないがこのあと近所の大型ショッピングセンターで福引きをした。
4等が当たったが、コアラのマーチ他おかしの詰め合わせだった。定価450円。


ふ、こんなもんさ。


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書いてる人 : Dynamiteおかん