いきあたりばったり
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2006年07月23日(日) 人生最後の日

藤本が、2点追加のヒットを打ち今日のオールスターの
セリーグの勝利に貢献し、MVPをとった。
MVPの表彰式の時、藤川がヒットを打った瞬間のベンチの様子が映った。
ベンチ中が飛び上がって喜ぶ中、
鳥谷が満面の笑みで、坐っているベンチからその姿勢のまま
文字通りで飛び上がって喜んでいた。

その様子があまりにも可愛らしくおかしかったので、
母に、見てみて!鳥谷がさ〜、藤本ヒット打ったとき
こうやって座ったままの姿勢からとび上がって喜んでてさ!
こうやって、ほんま、この座ったままの姿勢から・・・

私の実演にも熱が入りすぎていた。
頭の上は天井じゃなく、ふすまの桟だということが
全く分かっていなかった。
飛び上がって、ぶつけたものの
瞬間は痛みも、ぶつかったとも思わず
ただ、ボインボガン
とものすごい音がひびいただけ。
痛みとともに、頭をぶつけたと分かったのは
目を丸くしてその様子を見ていた、父と母の
「お前ホンマに馬鹿やわ」
という言葉を聞いたときだった。
母曰く、
「家ゆれたで」
というほどの、ぶつかりよう。
いさぎよかった。


先日、ちょうど一週間前だったか、吉本ばなな
の『ひな菊の人生』を読んだ。
主人公ひな菊には幼い頃ダリアという友人がいた。
彼女がブラジルに言ってしまってから、直接的な付き合いはなかったが、
夢の中で幼い日の2人はよく遊んでいた。
そんなある日、ダリアの夢で、ひな菊はダリアの死を悟る。
大分立ったある日、ブラジルのダリアの母から写真と共に、
ダリアの死の知らせと、彼女がどのように死に至ったかを知らせる内容の
手紙が届いた。
ダリアは、軽い交通事故に遭い、その際近くの電柱柱に頭をぶつけた。
弟一緒に両親より先に2人で別荘へと向かう途中で、
別荘へ着くまでも普通に弟とも会話し、
疲れたから寝ると言って、そのまま目を覚まさなかった。


頭をぶつけた私が、この話を思い出さないはずがなかった。
今日が人生最後の日かも知れないと思った。
明日提出のレポートもまだほとんど手つかずのまま(ヨンブンノイチ程度)
土用の丑の日のおいしいウナギも食べたし、
このシーズンにしては、実も味もある蟹も食べた。
可愛い犬ともたくさん遊んだ。
昨日はなかなか満足行く体の調子でおどりを踊れた(バレエでね)。
もう良いかなと思った。
頭は冷やせどひやせどまだ少し痛い。


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