ア イ デ ン テ ィ テ ィ 。   by胡桃。
2004年02月27日(金)  嬉しいコトバ。
なんだか。仕事がえらく忙しい。

毎日残業。ヘロヘロ。明日も仕事。ヘロヘロ。

昨日は。またしても突然東京へ。たった8枚の紙切れを持って。苦笑


3回目ともなれば気持ち的にもかなり余裕で。

なんてことない受け渡しを終えて帰りの新幹線を降りて。

夕方の在来線のボックス席で。私は。その老夫婦に会ったんだ。


最初に座っていた私のボックスにやってきたその老夫婦。

私の前におばあさんが座って。私の隣におじいさんが座ったんだけど。

髪が黒いせいか。お年寄りと子供にはなにげに好かれる私。
若者には全くウケないのが痛いところ。爆


『どちらまでいかれるんですか?』なんていきなりおばあさんに尋ねられて。

そこからちょっとした世間話が始まった。

『今日はまた寒くなりましたねぇ』なんてぽつぽつ話していたら。

おじいさんの方が。1人の高校生が座っている隣のボックス席に移動しながら。

おばあさんに向かって言った。

『こっちに移るから。おまえも足をちょっと伸ばしなさい』

確かに向かい合って座っているボックス席は窮屈で。お年寄りにはキツそうに見えた。

『あら。いいのよ。私は』

おばあさん。なにげに遠慮がちにそういうのはきっと。

明らかに。向かいに座っている私に気を使ってるはずなわけで。

『私。斜めに移動しますから。足伸ばしてください』

そう言って。斜めにずれる形で席を移動した私に。おばあさんは。

『あらあらいいのよー。ごめんなさいねぇ』なんて言いつつ。

ちょっと足を伸ばせて楽そうだった。


その老夫婦は一駅だけ乗って。すぐに電車を降りて行ったんだけど。




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立ち上がって深々と頭を下げて。笑顔で。

そんなに言ってもらえるようなこと。なんもしてないのにさ。

心がぽわわわんってあったかくなって。

涙が出そうなくらいなんだか。感慨深い気持ちになったんだ。


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凹んだ時。悩んだ時。ソレが自分のツラサなら。

ツラサの度合いを自分で測れるし。

対処法だって。ストレス発散法だって。自分が一番知ってるから。

ある意味楽だけど。

大事な人がつらいと知ったとき。

ソレが一体どの程度のものか。私には本当には知る由もないから。

いてもたってもいられないキモチになる。


こういう時。近くにいたら。って思う。

顔を見て。電波からじゃない声を聞いて。

『日常』を見て。もっとちゃんと。そのツラサを図れたらって思う。

電車での老夫婦の話を。その日のうちに話せたらって思う。

それでさ。彼も笑ってくれたらいいって思う。



嗚呼。私は彼に。本当に。本当に。元気でいてほしい。



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