さて、年越し蕎麦は食べて良いのかどうか。
母のお蕎麦に対する執着を如何に逸らすことができるのか。
思案に暮れているうちに、某突起名のお腹が鳴った。
3時のおやつは何にするか考えていると、
若干ノスタルジックな記憶が蘇ってくる。
(そういえば、昔、叔母さんが作ってくれたアラレが美味しかったな。)
(お餅をただ揚げて砂糖醤油をかけただけだと思ったけど。)
(そういえば叔父さんが持ってきてくれたお餅が大量にあったっけ・・・。)
思い立った某突起名は昨日の夕食で唐揚げを揚げた中華鍋に向かう。
そういえばこの油ももう一回くらい使わないと勿体ないな。
思い立ったが吉日。
油の入った中華鍋に火を入れ、加熱しながら、
大量の切餅の中から5個程取り出し、正方形のそれを縦にふたつに切る。
あとはもう、中華鍋の中でくっつかないように油の中で浮かぶお餅を
菜箸で、ひっくり返したり転がしたり。
プクッと膨れてきつね色になったらできあがり。
油から上げて、あらかじめ用意した砂糖醤油をかける。
「家中、油の匂いなんですけど。
何やってんの?」匂いで引っかかっている母。
「ホラ、昔、叔母さんが作ってくれたアラレ。
思い出して適当に作ったんだけど、食べない?」
「・・・食べる。」
「お味は?」
「なんか、カリカリモチモチして絶妙な感じ。」
「・・・夕食はどうする?お蕎麦?」
「いや、炭水化物はもういいや。5時になったら干物でも焼いてよ。」
「はいはい。」
ヒッカカッタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
「・・・何?ニヤニヤして。」
「なんでもないよ(ニコニコ)」
・・・というわけで、我が家は年越し蕎麦無しで
無事にゆく年くる年を過ごすことが出来たのでした。
皆さん、良いお年を。
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