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■ プライドの高い、猫
今日は予定より早く仕事が終わったので、うろうろと買物をした。朝から何も食べていなかったので、たこ焼きを買って公園で食べようと思った。
近い店は、たれをつけないでも味がついている明石焼きのお店。でも、大阪人は、甘辛い泥ソースをなめなめ食べるたこ焼きがすきなのよ。というわけで泥ソースのないこの店から遠ざかっていた私だが、しばらくぶりに寄ってみた。
みると泥ソースなど4種類、ゆずポン味まで出ている。やっぱり人気が落ちていたに違いない。悪いけど、あのソースなしにはたこ焼きを食べた心地がしないのだ。なるほど。
たこ焼きを買ってから、公園に行っても自転車を止める場所がないことに気がついた。仕方が無い、堤防に向かった。人気は無い、たまに人が通る。天気はいい。温かい。・・向こうの方に猫がいた。野良か、割と細身な黒と白。かなり遠くなので、気にしないで自分の位置を決めた。
こんなところでたこ焼きつつくのは、ちょっとはずかしい。かな?
で、振り向くと、道の反対側に、猫がいた。お〜、きたか。猫声を出してみるけど、猫は体は私のほうに向けているものの、頭はもと、きたほうを見ていた。私の自意識過剰かぁ・・・まあ、猫はフレンドリーではないのが身上だからな。
というわけで私は落ち着いてたこ焼きのふたを開けた。泥ソースが指についてしまったのだけど、その指を舐めるのも楽しいものだ。ふと、振り向くと、そこにいた。さっきからすると道幅半分まできていた。が、しかし、なんと、
顔だけはあっちむいたまんまだったのよ。
私、わらいましたー。ぶわはははーーって。
なんであっち向いて「私は知りません」てなかんじで、たこ焼きに近づいてくるわけ? 犬なら、「たこ焼きほしいのぉっ」て甘えてくるところだ。プライド高いのねえ、猫って。
で、これ見よがしに、たこ焼きを音立てて食べて、本当は、串に刺したのを直接やりたいんだけど(犬ならすぐ来るよね)、串は一本しかないし、包み紙をちぎってそこに置いてみたんだ。が、しかし。全然、寄ってこない。どうも、笑われたのが屈辱だったのかな、失礼しましたねっ。
どうしてもたこ焼きを食べるところをみたかったんだけど、笑った私を警戒して知らん振りしている。自転車で立ち去る時には、いったん、最初の位置まで退避してみてやんの。さっきまで誰も通らなかったのに、買物帰りの自転車が何回も通る。猫は、じっと待っている。
橋のたもとにまで引き帰した私も見届けたくて、じっとしている。一瞬、猫が動いた、つついている。でも自転車がきたのでそのままくわえて元の位置に持って行き、そこで腰をおろした。・・・よかった、たこ置いといて。7個入りのたこを一コ分けてやった、今日のお昼ご飯でした。
2004年11月09日(火)
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