天上天下唯我独尊

2022年06月03日(金) 老親の後始末

舅の葬儀から3週間経った。
この間、主人は忌引きで休んだ間に溜まった仕事と格闘しながら姑の施設探しをしつつ弁護士に相談に行って今後の方針を決め、義妹は実家に泊まり込んで汚家の片付けごみ捨てや姑の世話をしている。
生きている間は何の干渉も要求もして来なかった舅だが、入院費も葬儀費用も不用品処分も姑の今後の入居費生活費何もかも我が家の家計から持ち出しになるという事が判明した。
これだけ跡を濁して立たれてしまうとその評価は当然引っ繰り返る訳で、葬儀に来てくれた親戚が「あの人は他人に迷惑をかけないようにしたいと常々言っていた」と舅を評した時、思わず「えっ何のギャグかな」と口を突いて言葉が出てしまった私を一体誰が責められようか、いや責める事は出来ない(反語)。

今回身に染みてわかった事がある。
それは、貧乏人の子供と結婚なんてするもんじゃないという事。
いや、主人の事は大好きだし、主人はちゃんとした仕事と一定の収入があるまともな社会人なのだけれど、貧乏家庭の子供と結婚すると、貧乏な家族がもれなく付いて来るのだ。これが現実である。
義妹の連れ合いの会社では扶養手当が廃止されたため、同居の実績があれば簡単にうちの扶養に入れられるから、施設が決まるまでの間だけ我が家で姑を引き取ろらないかと主人から提案された時には、いやそれは勘弁して欲しいとはっきり伝えた。
「購入の際にうちの親から半分以上援助して貰ったマンションに、びた一文支払っていない人を住まわせるの? それはなんか違うんじゃない??」
とは流石に言わなかったけれどな。喉まで出かかったけれど!
「引き取らないためにも狭い部屋を買ったんじゃありませんでしたっけ」
ぐらいに留めておいた。

うちの両親も今年中に施設に入って貰う予定だが、そっちは妹夫婦に丸投げしている。
有り難い事に義弟がほんとに出来た奴で、施設探しから何から何までやってくれているのだ。
私にお金があれば相続放棄して全てを妹夫婦に譲るところだが、舅と姑のせいもあって、そうは問屋が卸さなくてね……。
せめて実家の土地家屋は義弟に謹呈したいと思っている。別荘にするなり売っ払って現金化するなり、お好きにどうぞ。


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