先週舅が身罷った。 先月末に体調を崩して入院していたので、黄金週間中丸々病院の世話になった訳だ。 まあこの病院も色々と糞だったのだけれど、それに関しては今は割愛。
死亡から葬式までは数日かかった。 火葬場が満杯とかいう事ではなく、新聞に死亡記事を載せて周知するためだそうで。 地元でずーっと仕事をやっていた人だから、訃報を見て駆け付けてくれる人もいるだろうが、香典で葬儀代はプラスにはならない。 正直、そのために1泊何万円もする葬儀社の死体安置室に何日も連泊するとか馬鹿じゃないの?としか思えなかった。 金持ちならいいのよ別に。金があるんならね。 しかし舅はド貧乏、子供達は相続放棄する気満々である。 なのにそこに金かけるの? 自分の葬儀費用すら満足に用意出来ない老人に? 私は、金は死人ではなくこれからを生きる人間のために遣うべきだと思っているので、本当に理解出来ない。 だが我が家は主人の稼ぎで成り立っているので、馬鹿じゃないのとは思いつつ、主人がそう言うなら従うしかないのだ。 主人は義妹と交代で安置室に泊まり込んでいたが、私は昨年秋に遠方に引っ越し済みだったので、何の手伝いもせずに済んだ。 葬儀当日もである。
葬儀は身内でこぢんまりと行ったのだけれど、なんと葬儀の前日に私がぎっくり腰を発症、夜中にトイレに起きた時にはあまりの痛みに貧血を起こして倒れ、 「もう痛くて無理! 私は行けないから! お葬式休むから!」 と口走るほど辛かった。 喪主の妻だけど本当に行かない気満々だったよね。 夜中と当日の朝に座薬を入れて、何とか動けるぐらいになったので参列したものの、ものの見事に、なーんにも働きませんでした! シオンさんは動いちゃ駄目! 何もしなくていいから!と言われたし。 おまけに参列客の見送りの時も、急にトイレに行きたくなってその場を離れたし。我ながら最悪な嫁だな。 私の代わりに主人の従姉がテキパキと働いてくれていた。 「茶碗洗いまでさせて本当にすみません、どうも有難うございました」 とお見送りの時に頭を下げたら、お大事にね!と心配される始末。 腰の調子はいつもより早く回復している。 もしかして舅の呪いだったのか?
取り敢えず葬式は終わったけれど、これからがほんとうの地獄だ……。
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