夏休みがあったし今月は行かずに済むかと思っていたが、8月の最終週、乞われて妹の所に行って来た。 汗っかきの両親から生まれた甥っ子はやはり暑がりで、夜は冷房をかけないと眠れない。 もっと涼しくして!と言うのでエアコンをガンガンかけたら、こっちが寒くて凍えそう。 このままお部屋涼しくしとくから、一人で眠ってね……と部屋を出ようとすると、ダメ!と言う。 仕方が無いので押し入れから毛布を出して、甥っ子が寝付くまで私はそれに包まっていたが、暑がりにも程があるだろうよ。
今回の滞在中も、私が夕方少し早めに保育園に甥っ子を迎えに行って、帰宅したら2人でガツンとみかんを食べて涼むという流れだった。 無くなっちゃったから今日は帰りに買って行こうね〜と、スーパーの駐車場でチャイルドシートのベルトを外すと、甥っ子は 「ちょっとまって、くっついちゃった」 と言って、半ズボンの裾から手を突っ込んで何やらゴソゴソして、 「よし、だいじょうぶ!」 降車しようと、その手で私に縋ろうとしたので、私は、 「待て待て待て! 頼むからその手で触らないで!」 急いでウェットティッシュを取り出して甥っ子の手を拭いた。 綺麗になった手を繋いでスーパーの入り口に向かう間、甥っ子は喋り続けた。 「ぜんぜんきたなくないよ。 あのね、おしっこがでてくるあなにさわらなければだいじょうぶ。 あなにさわらないようにして、こうやって(ジェスチャー付き)はがしたから、きたなくないんだよ!」 次第に熱が入って声が大きくなっている事に、本人全く気付いていない。 丁度スーパーの出入り口からは買い物客が出て来るところだった。 「うん、わかったから。少し声のトーン下げようか……ほら皆に聞こえるよ」 と甥っ子の耳に口を寄せて言うと、甥っ子はハッとしたように口を手で覆った。 一応恥ずかしい事だというのはわかってるんだな……。
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