天上天下唯我独尊

2019年08月31日(土) 男の子の事情

夏休みがあったし今月は行かずに済むかと思っていたが、8月の最終週、乞われて妹の所に行って来た。
汗っかきの両親から生まれた甥っ子はやはり暑がりで、夜は冷房をかけないと眠れない。
もっと涼しくして!と言うのでエアコンをガンガンかけたら、こっちが寒くて凍えそう。
このままお部屋涼しくしとくから、一人で眠ってね……と部屋を出ようとすると、ダメ!と言う。
仕方が無いので押し入れから毛布を出して、甥っ子が寝付くまで私はそれに包まっていたが、暑がりにも程があるだろうよ。

今回の滞在中も、私が夕方少し早めに保育園に甥っ子を迎えに行って、帰宅したら2人でガツンとみかんを食べて涼むという流れだった。
無くなっちゃったから今日は帰りに買って行こうね〜と、スーパーの駐車場でチャイルドシートのベルトを外すと、甥っ子は
「ちょっとまって、くっついちゃった」
と言って、半ズボンの裾から手を突っ込んで何やらゴソゴソして、
「よし、だいじょうぶ!」
降車しようと、その手で私に縋ろうとしたので、私は、
「待て待て待て! 頼むからその手で触らないで!」
急いでウェットティッシュを取り出して甥っ子の手を拭いた。
綺麗になった手を繋いでスーパーの入り口に向かう間、甥っ子は喋り続けた。
「ぜんぜんきたなくないよ。
 あのね、おしっこがでてくるあなにさわらなければだいじょうぶ。
 あなにさわらないようにして、こうやって(ジェスチャー付き)はがしたから、きたなくないんだよ!」
次第に熱が入って声が大きくなっている事に、本人全く気付いていない。
丁度スーパーの出入り口からは買い物客が出て来るところだった。
「うん、わかったから。少し声のトーン下げようか……ほら皆に聞こえるよ」
と甥っ子の耳に口を寄せて言うと、甥っ子はハッとしたように口を手で覆った。
一応恥ずかしい事だというのはわかってるんだな……。


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