天上天下唯我独尊

2015年10月15日(木) 夫の過去

仕事で高校の同窓会を欠席した主人が、同級生のブログでアップされた写真を見ながら言った。
「へー、この先生も来てたんだ……皆でこの先生のロッカー投げたんだよね」

意味がわからなかったので、訊き直した。
「ロッカー投げたって、何?」
「だから、ロッカーだよ。職員室前の廊下に、先生方のロッカーがずらっと並んでいて、その先生のロッカーを雪の中に投げたの」
やっぱり、よくわからない。
「なんでそんな事をしたの?」
「理不尽な酷い先生だったんだよ。だから友達数人で、『あいつムカつくよなー』『仕返ししてやろうぜ』って事になって、よいしょよいしょとロッカーを運んで、廊下の窓から外に投げたの。そしたら、翌日になって先生が『私のロッカーが無いんだが、誰か知らないかね』って。夜のうちにドカ雪が降って、ロッカーは埋もれちゃってたんだ」
「それで、名乗り出たの?」
「まさか! 皆で『♪〜(´ε` )』って知らん振りだよ」
「ロッカーは? ロッカーはその後どうなったの?」
「さあ? 誰かが発掘したんじゃない」
ぽかーんとしていると、主人が慌てて、
「そういう時代だったんだよ! 煙草とかシンナーとか吸ってるような悪い友達もいたし。勿論僕はやってなかったけど。因みに、今はもう皆いいオッサンで、普通の社会人になってるよ」
この話だけだと、どんな底辺校かと思うが、当時も一応中堅の進学校だったらしい。
しかし、だからと言って、そういう事をやってしまうってどうなの……と思っていると、
「本当にあの頃は、そういう時代だったんだよ。先生方だって、相当な悪戯好きだったし。でも今は、一寸した事でもキーキー騒ぎ立てるような保護者がいるせいで、そんな事する教員はいなくなっちゃったね。世の中、余裕の無い奴が多いんだよ」

なんか、昭和って凄いなと思った。


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