妹から電話。 先月甥っ子の面倒を数時間見るために3泊滞在した時に、私が作ってやった酢の物の作り方を教えて欲しいという電話だったのだが、しかもそれはただの三杯酢だったのだが、 メインは、現在義弟が単身赴任中なので、その母親つまり甥っ子の父方の祖母つまり妹の姑が遥々手伝いに来てくれて実に有難いのだが、断ったのに先日は鯉幟持って来やがったよ!という愚痴であった。 妹親子が住んでるの、普通のアパートなんですが。 ちっちゃい玩具みたいな鯉幟なら兎も角、普通サイズの大きいのを一体どうしろと。 しかも、今回は持って来なかったものの、兜も買っちゃったらしい。 「で、アンタ、以前に『買おうと思うんだけれど』と打診があった際にちゃんと断らなかったの?」 と、妹に訊いてみた。 「K司君(妹の連れ合い=仮名)に言ったよ! 狭いアパートだし飾る場所無いし仕舞う場所もないし今後も引越しがあるから要らないって」 「うん、じゃあK司君は彼の実家との防波堤にはならないって事が判明したので、今後は自分で断れ。相手に遠慮して言いたい事も言えないと、お前も彼みたいに精神病むぞ。いい嫁キャンペーンなんて早々に終了するこった」 と、お前が招いた事態だろバーカと言ってやったら、後ろで聞いていた主人がボソッと言った。
「シオンはキャンペーン、いっさい張らなかったもんな……」
電話を切ってから、 「だってあれは貴方が! 寝てていいよって言ったからじゃん!」 と掴みかかったら、 「そうだよ言ったよ。だってシオン、物凄く眠そうだったんだもん。そして別にそれを責めちゃいないよ、僕はシオンがキャンペーンを張らなかったという事実を述べたまでだ」 そうですね、事実ですよね……。 結婚後すぐに主人の実家に行った時に、私は猛烈な眠気に襲われて、寝てていいよとのお言葉に甘えて、ソファで横になってしまったのだ。 そして目が覚めたら、既に夕食の支度が出来ていたというね。 元から料理が嫌いなのでラッキーとしか思わなかったが、その話を人にすると、特に年配のご婦人は目を剥くよね。 私の場合は初回がこれだったため、義父母も過度な期待をしないので、とても楽である。 という訳で、いい嫁だと思われたい一心で無理なんてしない方がいいよ!という話であった。
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