毎年12月になると、主人の親から農作物が届く。 お歳暮とかではなく(そもそも親から子供への歳暮はおかしい)、単にこの時期に地元で美味しいのが採れるからで、知り合いから買って送ってくれるのだ。 わざわざ買って貰うのも悪いので、今年はその農家から直接買ったのだが、それでも別の種類のを送って来てくれた。 私が好むものとは違ったが、それはそれで大層美味しかった。
スーパーで買い物をしていたら、主人の親が送ってくれたのと全く同じ物があった。 箱の大きさも中身も同じである。 値札を見ると、なんと、
8,000円
えええええええ!! と思わず声を上げそうになった。 そんなに高いとは思わなかったよ! 急激に、申し訳なくなった。 主人の実家は決して裕福ではないのに、農家から買えば少し安いとは言え、こんなに高級な物をくれるなんて。 幾つになっても、子供である主人の事が可愛いんだろうなあと、主人の幼い頃の写真を思い出した。
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