寒い。 あまりに寒くて、トイレに行こうと部屋のドアを開けただけで、廊下の寒さに怯んで、また居間に戻ってしまうほどである。 寒くてトイレに行けないよう、おまる導入しようよと主人に訴えると、 「アホな事言っていないで、早く行って来なさい!」 と追い出された。
寒い寒いと言って、暖房の前で蹲っていても一向に暖かくならないので、頑張って掃除を始めたら、やっと体が温まった。 しかし根がぐうたらなので、一石二鳥とはとても思えない。何もしなくても暖かくなればいいのに。 私がそう愚痴ると、主人が手薬煉を引いて言った。 「シオンももっと太ったらいいよ! さあ、こっちの世界にようこそ」 うん、それだけは嫌★
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