天上天下唯我独尊

2013年02月14日(木) チョコレート・イベント

面倒だがバレンタインの日だし、一応チョコでも買っとくかと、大型スーパーに向かった。
前々から目を付けていた物があるのだ。ただ、種類が多過ぎて絞り切れずにいたので、今日こそ買う!という意気込みで行ったのだが、バレンタイン特設コーナーは縮小されていて、目当ての品物は無くなっていた。
そうか、学校や職場に持って行くのなら、普通は前日までに用意するよな。
考えてみれば、当たり前の話である。
当日に買う馬鹿はいないか〜アハハ……。

欲しかったのに、リラックマ……しょんぼりして帰宅の途についたが、幾ら主人の好物とは言えプレゼントがでん六のピーナツチョコなのは如何なものかと思い、ケーキ屋さんに寄ってみた。
狭い店内の人口密度は、いつもより高かった。地元では評判の店だし、一寸良い物ならやはり皆ここで買うのね。
迷った末に、可愛いチョコレート・ケーキを買った。もう少し大きくて素敵なのがあったけれど、チョコとは言え生クリームを使ったケーキ、賞味期限が本日までなので、2人で食べ切れるサイズの物を選んだ。

夕食の後で紅茶を淹れて、主人に開封して貰った。
「あっ、マカロンが載ってるよ〜♪」
「可愛い! 約半世紀も生きているオッサンのくせに可愛いんですけど!」
と私が絶叫したら、何故か怯える主人。
「シオンおかしいよう、普通に喋ってるのに、何が可愛いんだよう」
「普通、その年齢の男の人ならもっとキリッとした話し方をする筈なのに、貴方の場合、そのほわ〜んとした言い方が可愛いんだよねえ。もっかい言って! 特に『マカロン』の『カ』の発音が可愛かった」
そう私がちゃんと解説したというのに、シオンがおかしい。ヘンだよと主人は言うのだ。
「マカロンって最近持て囃されているけれど、大した事無いわね」
「そりゃただのメレンゲだもの」
等と言いながら2人で食べたけれど、層になって重なった数種類のチョコの美味しい事と言ったら。
「やはりあの店はいいな。でもこのケーキ、2人で食べるには少し多かったかなあ。これだと多分、後で胸焼けするぞ」
「胸焼けだなんて。これでも小さいのにしたのよ」
「そうか。でも僕はもう年寄りだから。何たって半世紀も生きてるからな」
まーた大袈裟な。と思っていたが、1時間後。
「む、何か胸焼けがする……」
「ほら、来ただろ? な、言った通りだったろ」
と何故か嬉しそうな主人であった。そんなに私の事も年寄り仲間にしたいのか。


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