| 2012年08月04日(土) |
ドラマ「鬼平犯科帳スペシャル〜兇賊〜」 |
偶々番組表を見て知った「鬼平犯科帳スペシャル〜兇賊〜」。 生憎他の予約で録画機が塞がっていたので、オンタイムで観る事にした。
小林稔侍演じる元盗人の爺さんが、悪党共が火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためがた。略称「火盗」)の長谷川平蔵(通称「鬼平」)を亡き者にせんとしているのを知り、あのお方は立派な人、何とかしなければと思いいつつ、しかし自分は足を洗ったとは言え元盗賊、知れたらきっとお縄になる、嗚呼どうしようどうしようと逡巡する話である。 それとは知らずに鬼平の密偵達の店に転がり込むのだが、誰にも言えずに悶々と悩む爺さん。 何かあったのかと密偵達に心配され、「俺は臆病者だ」と酒を食らうが、それ以上は何も言えぬ爺さん。 そうこうしているうちにまた新たな大量強盗殺人が発生する訳で、最終的に賊は捕らえられるものの、こいつがもっと早く言っていればここまで大勢が犠牲になる事は無かったのにと思わざるを得ない話であった。 人情時代劇なのだから、このような人間の葛藤は仕方無いのだが、やはりジジイもっと早く言えよ!と。 義を見てせざるは勇無きなりとは言うものの、所詮人間なんて自分が可愛い生き物なのか。
「臆病者のヘタレは幾ら心根が優しくても結局ヘタレな訳で、実際に何も行動しなければ多くの犠牲が出るという話だったよね」 と私がぼやくと、 「それは僕に向かって言っているのか」 と傷付く主人であった。 あれー、わかっちゃった? 流石超能力者!
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