先日、用があって幼馴染に電話したら、丁度昼のワイドショーを見終わったところだと言った。
私もその番組を見ており、大津虐め問題が終わったところで電話したのだった。
彼女は「酷いよね！」と怒り心頭の様子だったが、私はまあそうね、と濁しておいた。
私達だって似たような事はあったよね、と思いながら。

金品の要求や暴力こそ無かったものの、無視や仲間外れ程度ならあった。
私はされる側だったが、積極的ではなかったものの、する側に回った事もある。同罪だ。
よく「虐められる側は全く悪くない」と言われるが、私の場合、原因や要因は自分にもあったのだと思う。
もう過ぎた事だけれど、偶に思い出すと、嫌な気持ちになる。

虐めはなくならない。大人の世界にだって虐めはある。
子供の場合と違うのは、虐められる側にも原因がある事、そして大抵の大人は限度を知っているという事だ。
子供は限度を知らない。どんどんエスカレートする。
だから、大人は気付いたら、止めなければならない。「その辺にしておけよ」とヘラヘラ注意するのではなく、きちんと止めなければ。
今回の被害者の親は、専門家に相談したら、見守るようにとアドバイスされたという。そして馬鹿正直にそれを守り、子供を喪った。見守る＝何もしないという事なのに。
親は自分を１番責めているだろう。

校長の会見を少しだけ見たが、えっこの人が校長……？とかなり驚いた。多分、今回の事件で１番。
知性も品位も全く感じられないこの人が、この学校の顔らしい。
主人に至っては、「矢面に立つのが嫌で、小遣いさんを身代わりに立てたのかと思った」そうで。それ用務員さんに失礼……。
ずっと言葉を濁して、学校の責任を認めようとしないこの校長を見て、係争中の裁判に関わるからと、上から口止めされているのだと思った。
それでも潔く責任を認めれば、見た目の割りに、世間の評価は少しでも上がるのに。
上がこんなんだと、現場の教員もしんどいだろうなあ。
責任を取れない上司って最悪。