2012年01月05日(木) |
オペラ「ランメルモールのルチア」 |
わうわうで録画したメトロポリタン・オペラを観てみた。 初心者の私にも優しい、解説付きの親切な番組である。 しかも出演者のインタビュー付きで、なかなか楽しかった。
「ランメルモールのルチア」は、スコットランド版ロミオとジュリエットである。 ロメジュリと違うのは、ジュリエットであるルチアが恋人と引き裂かれたために気が触れて、無理矢理結婚させられた相手を殺してしまう事。 幾ら政略結婚とは言え、これは相手に同情せざるを得ない。 でもルチア役のナタリー・デセイは凄かった。狂気が溢れていた。 流石ベテラン。失礼なので、敢えておばちゃんとは言わない。 ゴロンと横になって歌ったり、数段とは言えゴロンゴロンと階段を転げ落ちたり、こういう演出って好きだ。 思わず噴き出してしまい、 「いや、ここは笑い所じゃないから」 と主人に窘められるいつもの私。 ルチアが凄過ぎて、最後の墓場の場面のロミオが霞んで、見ていて眠くなってしまったほどだった。 いやー偶にはオペラもいいね! 折角加入料支払っているのだから、もっと観ないと損だな。
ただ、最初から最後まで何か違和感あるなあと思ったら、悲劇的な歌詞なのに何故か長調なんだよな。 ドニゼッティは敢えてこのチョイスで曲を作ったのだろうけれど、初心者にはとっても尻の座りが悪く、むずむずとした違和感が拭えなかった。
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