天上天下唯我独尊

2011年10月30日(日) 本当はデジカメが欲しい

主人と2人で、郊外の大型電気店に行った。
目的は、主人の電気剃刀。
数年前からそろそろ買い替えかなあと言いつつ使っていたのが、漸く本気で買い替える気になったようだ。
入店して、さっさと髭剃りコーナーに向かうのかと思いきや、まずは携帯電話コーナー、そしてパソコンコーナー、台所用家電コーナーと、くまなくうろうろする主人。
この人と買い物に行くと、大抵そうなのだった。
仕方が無いので、デジカメコーナーと電子ピアノコーナーで時間を潰す私。
さてそろそろ髭剃り買いましょうかね、と私が主人を探すと、彼奴はなんと、マッサージ椅子コーナーにて、30万円のマッサージ椅子を体験中であった。
……そうだね、家にあったのは先日処分しちゃったし、体験してみて気に入ったら買えばいいよ。
健康第一だし、腰痛持ちの主人にはこういうのが無いと困るだろうから、本当に気に入ったのなら買ってもいいと覚悟はしたが、購入には至らず。
背の高い主人は、大抵のマッサージ椅子にとっては規格外で、椅子からはみ出してしまうのだが、今日の椅子なら大きさ的には合格点だったものの、手足のマッサージが微妙に気に入らなかったらしい。
経済的に余裕が無い今、30万円の出費を回避出来て、正直ホッとした。
しかし遠くない未来にいい製品が出たら主人のために買わなきゃならなくなるだろうから、その日のために節約に励まないとな。

漸く髭剃りコーナーに辿り着き、目的の物を買おうとしたら、ポイントカードを忘れた事に気付く。
数千円の買い物だから、ポイント貰った方がいいよねという事で、品番を覚えて後日私がカード持参で買いに来る事になった。
そういう次第で結局見るだけで空手で駐車場に戻ったら、白髪の柔和な感じの老人に声をかけられ、主人が挨拶を交わしていた。知り合いらしい。
プリンターを買いに来たんだけれど、とまだ話したそうな老人を尻目に早々に切り上げる主人。
車に戻ってから、どなたなの?と訊くと、いつも通っている病院の先生らしい。あの歳で!
医師免許は一生ものだからいいよねえ。
「しかし貴方も老人相手に冷たいわね。相手がまだ話を続けたそうなのに切り上げるとか」
「いいんだよ、いつも通院の度に聞いているから。だって、診察1分で終わるのに、話が10分なんだよ? 何でか知らないけれど気に入られているみたいで、いつも話し相手にされるんだよ……」
と辟易する主人であった。
主人が、おばさんと子供と動物と不良に好かれるというのは知っていたが、今後はそのリストに老人も加える事とする。


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