2011年06月14日(火) |
映画「エビータ」「Dr.パルナサスの鏡」 |
「エビータ」 マドンナ主演、1996年のアメリカ映画。 全編ミュージカルなのだが、肝心の音楽がイマイチ。 元々舞台用ミュージカルだったのが、20年後にやっと映画化に漕ぎ付けたそうで、そのせいか音楽が垢抜けない、どうにも古臭い感じがするのだ。 唯一印象に残るメロディは、「私はあなたの役に立つ女」とかいう歌だけだった。 残りの歌は、どうにも微妙でつまらなかった。 映画としても、とても良い作品とは思わない。 馬鹿な貧乏人は本当に馬鹿だなーとしか。 利口な金持ちがいたとしても、その利口さは自分の私腹を肥やすためにしか使わないものだろうし。 ただ、国の頂点に立ったのは羨ましい。私も立ってみたい。 あの頃なら、文句を言う議会や面倒な法律も無いだろうし、好きなように世の中を動かすのは簡単だったろうに、その機会を与えられながら生かせなかったのは勿体無い。 カリスマ性と国民の支持はあっても、結局その能力には欠けていたのか。
「Dr.パルナサスの鏡」 グラドゥス・アド・パルナッスム博士じゃなくて、永遠の命を持つパルナサス博士の不思議な鏡の国のお話。 2009年イギリス&カナダの映画で、撮影中に主演俳優が薬物併用摂取で死亡。何とも迷惑な話である。 んで急遽、鏡の中では別の姿になるという設定にして、俳優仲間3人が代役を演じ、出演料を主演俳優の遺児に寄付したというオマケ付き。 そんな話はどうでもいい。 肝心の映画は、最後が解り辛かったものの、テリー・ギリアムらしさ爆発でいい感じだ。 ギリアム作品は、モンティ・パイソン大好きな主人に付き合って幾つか観たが、私にはこれが1番楽しかった。 何と言っても映像が豪華。「アリス・イン・ワンダーランド」も美しかったが、あれよりも綺麗だと思った。 特にCGが凄い。 テリー・ギリアムと言えば「空飛ぶモンティ・パイソン」のアニメ担当であるが、あの当時はカクカクのアニメでしか出来なかった事を、今の映像技術を存分に駆使してCGで表現したのだろう。 如何にもモンティ・パイソンっぽくて、主人と2人で大笑いした。 いやー、こういうの大好き。 残念なのは、ヒロイン役。 微妙に潰れた神田うのという感じで、美女と言う設定にしては無理があるだろ。 最近、美女設定なのに女優が美女には程遠いのは、日本だけではなくて世界的傾向だったのか。 (日本映画だと「白夜行」とか。雪穂は超絶美人設定なのだから、堀北真希じゃ役者不足にも程があるので観る気がしない) もっと美しい女優さんを使って欲しかったよねと、主人と意見の一致を見た。
そう言えば数日前に、再び主人に付き合って「モンティ・パイソン」第1シリーズ最終話を見たのだが、「歴史上の人物による物真似ショー」の洗礼ヨハネが最高だった。 私は大受けしたのだが、主人は私がまた生首というシチュエーションだけで笑っていると勘違いしたらしい。違うよ! 聖書は読まなくてもいいけれど、音楽好きならサロメの話ぐらいは知っておいても損は無いと思うのだ。
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