欲しい物リスト追加。 ・室内用物干し竿(壊れて歪んでいる) ・食卓セット(脚がガタガタする)
「タモリ倶楽部」で、ヘタ歌コンテストなるものをやっていた。 その名の通り、下手な歌のレコードを鑑賞して優勝者を決めようという企画だったのだが、よくこんな物をレコーディングしたなという作品ばかりだった。 そしてまた、こんな物が現存している事にも驚いた。世の中には物好きがいるものである。 破壊的で印象に残ったのは、大金持ちが金に飽かして録らせた、夜の女王のアリア。 モーツァルトの「魔笛」は知らなくとも、この「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」は、聞いた事がある人は多いのではないだろうか。 プロでも難しいこの歌を、ただでさえど素人、しかも音痴が歌ったらこうなるのか……という歌であった。 ピアノ伴奏には、オーディションで彼女の歌を聞いても決して笑わなかった人を選んだらしい。 私はその伴奏者に感動した。素晴らしい。プロ中のプロだ。 しかし大金持ちだったら、オケぐらい雇えたのでは……オケにはオケの矜持があるのか。幾ら金を積まれても、フジコとはやりたくない、みたいな。 ヘタ歌とは銘打っていたが、中には器楽だけの演奏もあり、歌より聞いていて更に不穏な気分にさせられた。
ところで「ヘタ歌」とは耳慣れない言葉である。 一般的には「音痴」だろうが、敢えて言い換えたのはいつものTV局的事情でもあるのかと邪推した。 一応今のところは放送禁止用語ではないらしいが、音痴団体や音痴協会からのクレームに怯えているのか。 何せ、小学生の列に突っ込んだクレーン車の事故でも、運転手の病名を明言しなかった局があるぐらいである。 報道の自由を叫びつつも、どんだけ圧力に弱いんだか。
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