2011年06月04日(土) |
ドキュメンタリードラマ「1991 雲仙・普賢岳」 |
NHKのドキュメンタリードラマ「1991 雲仙・普賢岳 〜避難勧告を継続せよ〜」を見た。 当時の映像と、再現ドラマを組み合わせて、それっぽく作られてあったので、そんなに違和感無く見られた。 20年前の日本って、あんな感じだったか。なんかもう、すっかりババアの心境である。 あの頃は、いつでもどこでも煙草が吸えた、喫煙者天国だったんだな。 今は流石に、避難所の中で煙草に火を点ける人はいなかった。 いい時代になったものだ。
しかし、変わらないものもあった。 それは、文句たらたらの避難民。 一体いつになったら家に帰れるんだ!と担当者に詰め寄る姿は、まるでフクシマ人のよう。 フラストレーションが溜まるのは仕方無いし、苛々するのは理解出来るけれど、避難解除の時期なんて木っ端役人に解る訳無いのに。 帰りたければ帰れば〜但し自己責任でね!と言わない担当者って、なんて我慢強いんだと感心した。 行政トップの市長の重圧も、相当だったと思う。 解除しなかったらしなかったで文句を言われるし、面倒臭いなもう!と解除して人死にが出たら、早々に解除した市長のせいだと言われるのだ。 この場合は火山学者の助言を聞きながら、結果的には良い判断が出来たけれど、判断を下す側の責任は重い。 危険区域に勝手に入って死んだマスコミ関係者は自業自得のように思えるが、自分の意思なら兎も角、安全圏内にいる本部の上司に命令されて被害にあったとしたら、気の毒な気もする。 もっと気の毒なのは、巻き添えを食らったタクシーの運転手さん達だけれど。
全部見終わっての感想は、 迷ったら逃げろ。これに尽きる。 津波も同じだ。 誰も逃げないからと言って、惑わされてはいけない。 人生は、チキン・レースじゃないのだ。 被害が少なくて、真っ先に逃げた奴として後で一寸恥ずかしい思いをする方が、万が一被害が大きくて巻き込まれて死んじゃうより、ずっといい。
という訳で、私もさっさと逃げたい。 宝籤が当たればなあ……(結局そこかよ)
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