本日の「世界仰天ニュース」は、子供の頃から変な子と言われ続けた片付けられない女の話だった。 結局それらの異常行動は脳機能障害によるもので、大人になってからADHD(注意欠陥・多動性障害)とアスペルガー症候群の診断が下された。 今の日本なら、それらの障害の認知度も上がっているし、早期に判って手を打てそうなものだが、30〜40年前は全て親の躾と本人の努力が足りないと言われていたのだ。 本人にとっても周囲にとっても、気の毒な話ではある。
この女性の半生を見ていたら、私と重なる部分が多かった。 ・興味のある授業には集中するが、そうでないものにはついて行けない ・忘れ物が多い ・整理整頓が出来ない ・変わった子、協調性が無いと言われる ・じっとしていられない ・普通の女の子が興味を持たない人体に興味津々 ・友達が少なくてコミュ障 などなど。 大人になって仏様のような伴侶に恵まれるところまで一緒だ。 でも私は、人の話を聞いていないようで実は聞いていたし(教師にしてみれば嫌な子供だったろう。窓の外を見てぼんやりしているからわざと指名してみたら、ちゃんと正解を口にするのだから)、手先は器用だし、水の感覚も大きな音も平気だし、この人とは違うよね! と主人に言ったら、彼は平然と言ってのけた。
「いやいや、シオンはどう見ても多動症でしょ」
ぽかーん。 そ、そうなの……!? 「えっ私って多動児なの?」 「もう『児』じゃないけれど、その気はあるよね」 ガーンとショックを受けている私に、主人は 「でもシオンはシオンだから。何も変わらないよ」 とフォローなのかもわからない言葉を投げた。 なので早速ネットで探し、ADHD自己診断なるものをやってみた。 35問中25問以上に該当したらADHDだというテストで、いきなり30点。 驚異の高得点である。 「いやいや、一寸落ち着きなよ。お風呂に入って、その後でもう一度やってご覧」 と主人に言われ、ひとっ風呂浴びて再挑戦。今度は主人にも訊きながらやってみたら、ギリギリ24点だった。 しかしこれは、殆どボーダーラインであろう。 「まあでも、大抵はそんなもんなんじゃないの」 と主人が、今度は本当のフォローを入れてくれたので、主人に同じテストをしてみたら、15点だった。 彼は極めてまともな人間らしい。 「シオンと10点しか違わないよ。大丈夫だって」 と言うので、全35問のテストで25点以上がアウトだと告げると、 「えっそうなの? 100問中の10点差なら大したこと無いけれど、35問じゃあ大分違うな!」 と前言を翻していた。フォロー台無しである。 「私、病院に行った方がいいの?」 と主人に訊くと、別に診断されたからって何が変わる訳でもないけれど、シオンがそうしたかったら言ったらいいよと言われた。 面と向かって貴女はADHDですと言われるのもショックだし、行かない事にした。 注意欠陥&他動性「障害」と診断が付いたところで、障害者手帳や年金などの特典を貰える訳でもないしね!
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