お塩裁判と民主党代表戦の陰に隠れてしまったが、一昨日13日元大関琴光喜が、相撲協会に対して解雇は不当として、地位保全と賃金支払いを求める仮処分を東京地裁に申請していたらしい。
琴光喜は最初に賭博を否定して嘘を吐いた事により相撲協会の信用を失墜させたとかいう罪で、首になったと記憶している。 野球賭博に関わっていた者は大勢いたのに、その他大勢は降格で済み、同じ事をやっていたのに何故こんなに差を付けられなければならないのかという、琴光喜の気持ちは理解出来る。 実は自分も一寸やっていましたが黙っていてスミマセンでした、で済まされた横綱白鵬がお咎め無しで、今上さんから労いのお言葉まで頂いてしまったら、自分は首だと言うのに何この扱いの差は……と普通は思うだろう。 しかし普通は、首が当たり前だろう。 そもそも、相撲協会の処分が甘過ぎるのだ。 回数や金額に拘らず、賭博に手を出していた者は全て懲戒解雇、退職金も何も無し、知っていたのに黙っていた者は謹慎の上降格、だったら世間も納得したのではないか。 一部の、相撲ファンの老人を除いては。 前回の場所で、NHKが中継をしないと発表したら、 「年寄りの楽しみを奪う気か」 というクレームが相次いだと言うが、歳さえ取っていれば何でも許されると思っているのが大間違いだ。 (特に田舎の年寄りはその傾向が強い。あいつ等と来たらマイルールで生きているのだから、始末に終えない) 第一、そのクレームはNHKではなく、相撲協会に入れるべきだろう。
相撲協会の身内に甘過ぎる体質こそが諸悪の根源と言っても過言ではない。 現在改革やっています、頑張っていますとアピールこそしているが、成果は期待出来ないだろう。 改革を待っていたのでは遅過ぎる。 私は相撲には興味が無い。 正直どうでもいいが、そもそもは神事の一応国技であって税制的にも優遇されている団体である以上、このままでは困るのだ。 国民を納得させるには、文部科学省が主導して徹底した改革を断行するか、税制上の優遇を無くしてしまうか、2つに1つだ。 琴光喜の復帰が許されるとしたら、それこそ相撲協会は改革などやる気がなかった、全てポーズだったと言う事になる。 事態を有耶無耶にしないために、今こそ監督官庁である文部科学省の決断が必要なのではないか。
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