2010年05月27日(木) |
ドラマ「チェイス〜国税査察官〜」 |
録画していたのを、やっと観終わった。 最近地上波ドラマは殆ど観ていないが、これは割と楽しみに観ていた。 税金を支払わずに済むように腐心する金持ち達と、そんな連中から如何に税金を徴収するかという国税査察官組との戦いなのだが、「マルサの女」のような軽いノリではなかった。 税金と経済の話中心なので、社会科が苦手な私には、何が何だか。 しかも横文字が多い。題名からして横文字だし。 スキームって何だっけ……むかーし昔の英単語の記憶を手繰り寄せる。確か、「枠組み」だっけ? そんな感じで考えているうちに、どんどん話が進んで行く。待って、置いてかないでー。
観終わっても、何だかよく判らなかった。 というのも、あれ?あれ?と最後まで解決されない疑問が多かったからである。私だけかね。 江口洋介演じる査察官の娘って、未成年だよね? 保護者の同意無き未成年の商取引って、後から無かった事に出来るんじゃなかったっけ? 親の金を勝手に持ち出したなら尚更じゃないのか? 外国で生まれた子供に相続させて税金を逃れるという所までは理解出来たが、その先の、名義変更だけで所有権を移転させるって可能なの? それもまた外国だから、相続税はかからないの? 誰か教えてー。 結局、痒い所に手が届かないままに終わってしまったドラマだった。
調べたところ、NHKオリジナルらしい。 原作本があれば、それを読んで補足する事も出来るのだが、オリジナルではそうも行かないので残念。
面白かったは面白かったが、結構苛々した。 春馬査察官の鈍感さに苛々。 その娘の反抗期っぷりに苛々。 一文無しになったら途端に実家に戻って父親と和解するとか、キャッシュ(現金)過ぎんだろ、このゆとり……。 全体的に解説が判り難くて苛々。 爆発シーンでは、嗚呼、お金が燃えちゃうよ!とやきもき。
最終回で全貌がわかると期待していただけに、がっかり感も大きかったなあと。 「脱税請負人vs国税査察官」だけでは話が詰まらないと思ったからなのか、請負人の過去を絡めて描いたため、風呂敷を広げ過ぎてどうにも収拾が付かなくなってしまったようであった。 面白かっただけに、残念。
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