2010年05月26日(水) |
映画「少年メリケンサック」 |
世間では持て囃されている宮藤官九郎だが、私は余り好きではない。 一昨年のTVドラマ「流星の絆」がクソだったからだ。 あれは悪ふざけにも程がある。 嗚呼この人は、他人の作品に手を加えるより、オリジナルを作った方が向いているだろうな、と思った。
で、クドカン・オリジナルの「少年メリケンサック」を観た。 私は全然観る気無かったのに、わうわうで放送されると知った主人が観たいと言い、録画しておいたのだ。 食わず嫌いは良くないと、先日の「鴨川ホルモー」で学習したばかりなので、一緒に観てみた。 嫌なら途中で脱落したらいいんだし。
これが、案外面白かった。 酒を片手に観たからかも知れないが、結構笑えた。 話自体は馬鹿馬鹿しいし、感動する話でもない。 でも、私の好きな下らない小ネタが鏤められているのは、私にとってポイント高い。 佐藤浩市は二枚目俳優で通している(顔は私好みじゃないけれど、世間の評価はそうなのでしょ)のにお腹が弛んでいて、嗚呼この人も普通の中年なんだと安心したし。 それに、宮崎あおい。 「篤姫」の演技も私は好きではなかったし、どっちかと言うと不細工風味なのに、何故この子が人気が高いのか、不思議であった。 でもこの映画を観て、初めて彼女を可愛いと思った。 主人も同感だったらしい。 宮崎あおいの魅力を存分に惹き出した、彼女のための映画だったのかも。
ところで、劇中登場するスターTELYA役、私はてっきり阿部サダヲだとばっかり思っていたのに、田辺誠一だったとは。 あの人、お化粧似合わないのね……ちっともいい男じゃなくなってしまっているし。 わざと三流感を演出したのかも知れないが、それならいっそ、はじめから阿部サダヲで良かったのではないだろうかと思った。
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