決心した。 蒸し暑くなる前に、今日こそ、ピアノを動かすぞ!
主人と意見がぶつかったので、彼の意見を優先させたのだが、やはり電子ピアノは居間の隣の部屋に置きたい。 そして、いずれは居間との境の引き戸を取っ払って、1つの部屋として広く使いたい。 んで、ここをミシン部屋にするんだ〜♪ というのが私の目論見。 その第一歩として、ピアノを動かさねばならない。 先日は失敗した。うちのピアノは側面を下にしないと、現在置いてある部屋のドアを通れないのだ。 くっそー、こんな面倒な事になるのなら、やはり私の思い通りの配置にすれば良かった。 それでも主人に譲ってしまったのは、私が我を通した結果不都合が生じた時に、彼に「それ見た事か」という顔をされるのが非常に嫌だったからに他ならない。 ムカつくし、悔しいのよ!
で、頑張ってみた。 使い古しのバスタオルを床に敷き、コードを挟まぬように気を付けながら、タオルの上にピアノを倒す。 持ち上げるのは大変だが、床の摩擦係数が小さいので、横から力を加えれば、ピアノは動く。 塩ビ床なら無理だった技が、本物のフローリングのお蔭で使えた訳だ。 よいしょよいしょと引き摺りつつ、ドアにぶつからないように廊下に押し出し、ずるずると居間に出る。 そこでよいしょと天地を元に戻し、居間の隣の部屋にずるずると押す。 部屋の隅に設置して、床掃除をしたら、オシマイ。 頑張ったよ、私!
夕方、帰宅した主人は驚いていた。 「シオン、1人でこれ動かしたの……大丈夫だった?」 「うん、頑張ったの! でね、腕を酷使したので今日はもう力が入らなくて、お願いしたい事が……」 という訳で、晩御飯は主人に作って貰ったのだった。ワーイ♪
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