天上天下唯我独尊

2010年04月25日(日) πレックス

前のアパートのフローリング部分は、板目模様の塩ビ床だった。
物を落としても床が衝撃を吸収してくれたので、ここ何年かは、食器類を割る事は皆無だった。
しかし引っ越し先の賃貸は、紛い物ではないフローリング。
本物の木だと思われる。
物を落とせば傷付いて、その部分が凹むのだ。
引っ越して暫くして、主人がやってくれた。
私はいい顔をしなかったのだが、調理器具は壁に掛けておきたいという彼が、台所のタイル壁に取り付けてくれた吸盤がクソだったようで、フックに掛けていたお玉やフライ返しが何の前触れもなく、ガラガラガッシャーンと床に落下したのだった。
隣の部屋でアイロンをかけていた私は、ビックーっとした。
その後、実験として窓ガラスに件の吸盤を貼り付けておいたら、何の負荷も掛けていないのに、翌日あっさり床に落ちていた。
何この不良品……。

そんなある日、パイレックスの耐熱硝子ボウルを、定位置の流しの下に仕舞おうとしたら、つるっと手が滑って、

ガチャーン!

床上10cmから落下しただけなのに、何このフローリング。
前のアパートだったら、もっと高い所から落としても無事だったわよ!
本物のフローリングだと、落とした物は壊れるし、床に傷は付くしでいい事無い。
どうせここを出る時に、修理費を要求されるんだわ……ったく、そんな事ならはじめから塩ビ床にしてくれりゃいいのに。
本物の長所は、夏は涼しいってぐらいかな。塩ビだと暑いから。何となく。

パイレックス買わなきゃ……。
硝子製のボウル、好きだったのに。
金属製の奴だと、泡立てる時にガチャガチャと嫌な音がするのよね。
という訳で、また出費を余儀なくされるのであった。


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