天上天下唯我独尊

2010年03月16日(火) やどかり

追い込まれて仮契約したアパートだったが、どうにもテンションの下がる物件だったため、結局破棄してしまった。

まず、ドアを開けた途端に鼻を突く酷い匂い。
人が住んで水を流していれば自然に消えるとの事だったが、下見が終わっても暫く鼻先に残るほどの刺激臭なのだ。
一体何日ぐらいで消えるのか、それともある程度は仕方ないのか。
里帰りなどで家を空ける事もある。その度に匂いが蘇るのか。
それを考えると気持ちが沈んだ。
不安は、匂いだけではない。収納の問題もある。
押入れ・物入れが、現在の住まいの半分程度しかないのだ。
……荷物が多過ぎるのだ。幾らかは捨てようと思うが、それでも足りない。
他にも、追い焚きが無いとか、剥き出しの給湯器が室内に取り付けてあるとか、便座が冷たいとかがあったが、この2点が大きかった。
利点は、主人の職場に近い事と家賃が安い事だったが、それだけでは不満を補えなかったという事である。

それでも仮契約してしまったのは、他にマシな物件が無かったためだ。
家賃10万→7万のマンションも一寸魅力的ではあったが、隣がパチンコ屋と飲み屋では、治安と民度に不安があると主人が却下した。
もし月6万円だったら、車を主人の通勤に取られても、広くて新しいマンションだしいいかなと私は思ったのだが、追い焚きが無いため、そこまで踏み切れなかった。
何故!どうしてこの土地には、良い賃貸物件が無いの!?
探せど探せど、私の希望を全て満たす物件は無かった。
ここならいいかなーというのがあっても、洋室がカーペットだったり、職場から遠かったり、入居可能なのが4月中旬以降だったり。それじゃ間に合わねーよ。
職場の位置も悪いのだ。
直線距離ならそこそこ近い物件が幾つかあるのに、ぐるりと回らなきゃならないって……無駄な公共事業やる金があるんなら、ここに1本道路作ってくれよ!と思う。

と、ぎゃあぎゃあ文句を言っていたが、結局他のアパートに入る事になった。
家賃は現在より1万円も高くなる。完全に予算オーバーだが、仕方ない。
これでも負けて貰ったのだ。
先日の10万→7万の話を聞いた主人が、「家賃設定って、あって無いようなもんじゃ?」と思ったようで、駄目もとで交渉してくれたのだ。
結果、ほんの一寸だけれど安くして貰えた。もっと安くして欲しいのはやまやまだが、まあ良かろう。
今度の部屋は、我々には分不相応な所である。
しかしここしか無かったのだ……和室は無いけれど収納広いし、追い焚きあるし、便座温かいし。
調理台は今と同じぐらいで一寸狭いが、全体的に綺麗だからいいや。
それにしても、引越しを繰り返す毎に広くなる我が家……油断していないで荷物減らさなきゃな。
今週は、ラスト紙ごみの日と不燃ごみの日がある。どんどん捨てよう。
取り敢えず、課題を1つクリアしたので、私の心も幾分落ち着いた。どっとはらい。


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