天上天下唯我独尊

2010年01月25日(月) どっちも怖いよー

帰宅した主人が、なんだか元気が無かったので、どうしたのかと訊いてみた。
「一寸嫌な事があった」
という返事で、はっきりとした返事が返って来なかったので、妻として心配してこう言った。
「職場で誰かに苛められたの? そいつの名前教えて。そしたら私が始末」
「駄目〜始末しちゃ駄目」
じゃあはっきり言えと詰問したら、ごにょごにょと語り出した。
「歩いて帰って来る途中でね、そこの曲がり角の家と、近くの二世帯住宅の屋根の上でね、誰かがお話してたの」
お日様はとっくに沈んで、外は暗くて寒いというのに、誰かが屋根の修理でもしていたのかと思ったら、そうではないらしい。
じゃあなんなのさ、と尚も訊くと、
「わかんないけれど、誰かがいたの! んで、ごにょごにょとお話してたのが聞こえたの。話の内容はわかんない」
姿は見えねど、声だけは聞こえる。
今日は偶々、疲れていて体調が悪かった事もあり、何かと波長が合ってしまったのだろうか。
余り話したがらないが、主人には時々、こういう事があるらしい。
そりゃそうだよね、他人に知れたら、気狂い扱いされるだろう。
私は目に見えるものだけが全てじゃないと思っているし、この世のものではないものの話の存在も否定しないから、主人の話も信じるけれど。
屋根の上には何がいたのだろう。
「死人が出なきゃいいけれど」
という主人の言葉に怖くなった。
しかし別の可能性と共に、別の怖さも。
彼の言動を見る限り、ドーパミンが出過ぎとも思えないけれど。
ええと、病院でリスパダールとか処方して貰った方が良くない?


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