天上天下唯我独尊

2009年10月10日(土) 渋皮煮への情熱

今年は主人の実家から栗が来る事はなかった。
主人が頑張って断ってくれたのだろう。

とは言え、折角の季節に栗無しでは可哀相なので、出掛けた先の道の駅で栗を買い、主人の好物・栗御飯を作ってみた。
虫はいたが、主人の実家から貰う物に比べれば、虫食い率は低く、栗の粒も大きめで剥き易い。
何より、嫌々するのではなく、自発的に買った栗なので、精神的にも作業はとても楽だった。
虫食いのある物は栗御飯に、大丈夫そうな物は渋皮煮にしてみた。
私は断然、甘露煮よりも渋皮煮の方が好き。
実家にいた頃は毎年母が作ってくれたが、結婚してからは自力で作らないと手に入らないので(買うと高いので)、久しく食べていなかった。
夜中までかかったが、煮崩れた上に、酒臭くて甘くない物が出来上がってしまい、激しくがっかり。
料理に自信がない私は、普段は作り方の本に忠実に作るのだが、レシピが自分の手書きで、以前作った事があるものだから、読み飛ばして勝手な解釈をしていたのだ。
栗の重さを量らなかったものだから砂糖は目分量だし、棚を探してもブランデーが見当たらなかったのでラムダークを入れたら、瓶を傾け過ぎて結構な量がドバーっと……。

本によると、栗の美味しい時期は、9月中旬から10月上旬までだとか。
来年に持ち越しか……と思っていたら、デパートの地下で美味しそうな栗を発見した。
1回目に見た時は、1パック980円。流石に高くて買わなかった。
それが今日は500円とちょい。980円の栗とは別物のようだが、これならもし失敗しても、臍を噛むほどではないと思えた。
今度こそ、しっかりとレシピを読んで渋抜き。ネットで探した作り方も参考にした。
前回は「水から茹でて、沸騰したら火を止める」の箇所をすっ飛ばして煮崩れたため、ずっと火の傍で待機する。
途中で重曹が足りなくなったので、主人にお使いを頼んだら、すごーく嫌そうな顔をされたので、舌打ちをして仕方なく自分で車を飛ばした。おめーには食わせねーよ。
今度はヘネシーを入れてみた。
この小瓶、ホットミルクを飲む時にちょいと垂らすために買ったのだが、表のラベルには「COGNAC」と書いてある。
だから前回はこれを使わずにラムを入れたのだが、それを主人に話すと、コニャックはブランデーの一種だよと言われた。
知らなかったよ!
しかも瓶を引っ繰り返してみたら、裏ラベルにはちゃんと書いてあった。「ブランデー」って、片仮名で。
栗も砂糖も量ったし、今回は完璧だなと思いつつ、煮崩れに注意して作ったら、気にし過ぎたようで結構硬かったため、更に20分落とし蓋で煮た。
それでも硬い。しかも甘い。
水を減らして砂糖を多くすれば、甘くなるのは当たり前かー。
硬いのは、鍋のせいもあるか。
おでんが入っていたから別の鍋で煮てしまったが、やはりビタクラフトじゃないと駄目ね。
流石に今年の栗はお終いかな。
来年こそ頑張るぞー!と言いたいところだが、来年の今頃、私にその情熱が再び宿るかどうか、甚だ疑問である。


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