天上天下唯我独尊

2009年09月03日(木) 貧すれば鈍する

最近覚えた技で、映画「幸福の条件」を観た。
作り手の拘りもあるのだろうが、映画はどうも無駄に永くて良くない。
どうせ英語なんて聞いても解らんので、字幕が読める程度の早送りで観るのだ。
動きはぎこちなくなるが、時間の短縮になって、実にいい。

で、「幸福の条件」の粗筋は以下の通り。
不況のために、若い夫婦が資金繰りに行き詰まる。
でも親父から5000ドル借りたぜ、これを元手にベガスに行って金を増やそうぜ!という馬鹿夫と、乗っちゃう馬鹿妻。
しかし上手く行く筈も無く、スッカラカンに。
そこに現れしは大富豪、美人の奥さんを一晩貸してくれれば100万ドルやるぜ、と申し出る。
一旦は断ったものの、1億円あればマイホームの夢が叶うよ!とお金のために、妻は富豪と一晩を過ごす。

もうね、「親父からの借金じゃ足りないから、これでベガスで」という発想が駄目。
この時点で、私はこの夫婦に感情移入出来なくなった。
投資やギャンブルってのは、余った金でするもの。
退職金を全部ライブドア株に突っ込んだのに、全部パァにしてどうしてくれる!と怒っていた人と同じで、馬鹿としか言いようが無い。
「貧すれば鈍する」。この言葉が、実にしっくり来た。
妻が帰って来てから、嫉妬に苛まれる夫は一寸可哀相だったが、目先の金に目が眩んだ自分が悪いんじゃん……。
映画は、「大人の恋愛物語」みたいな綺麗な終わり方をしていたが、私には気に入らなかった。
どうせなら、最後の場面で夫に自殺して欲しいなあ。
その亡骸の傍らで泣いて詫びる妻を、ズーム・アウトで撮って終劇。
そう悪い映画ではなかったが、こうすればもっと良くなると私は思った……んだけれどな。
ああでも、若き日のデミ・ムーアのヌードは、なかなかのものだった。

今頃やっと気付いたのだが、BS2で「ダメージ2」始まっていたのか!
くそー、最初の2回、見逃しちゃったよう。
3回目からで付いて行けるんだろうか……自信ないなー。


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