天上天下唯我独尊

2009年09月02日(水) きちがいシオン

ドラマなら、推理ものや犯罪ものが断然好きだ。
最近はワウワウで、「クリミナル・マインド」だの「コールド・ケース」だのを観ていたせいか、今朝は酷い夢を見た。
連続殺人犯に追いかけられ、間近まで追い詰められた。
怖かった。目が逝っちゃっているのだ。
あれを見たらもう、「キチガイは差別用語だから遣っちゃ駄目!」なんて綺麗事は言っていられない。
キチガイはキチガイだよ。
実際、気がちがっているんだもん。しょうがないじゃん。
目が覚めて、夢で良かったと思った。
幸い、ちびってもいなかったし。

主人の発音は、不明瞭だ。
今日も何かボソボソ言っていたので、
「○○って言ったの?」
と聞き返した。
「違う。××って言ったの。全く……シオンてばキチガイ」
ハァ?
「奥さんの事を、幾ら何でもキチガイ呼ばわりは酷いんじゃないの?」
と私が抗議すると、彼は抗弁した。
「キチガイなんて言っていない。き・き・ち・が・い、って言ったの!」

 × きちがい
 ○ききちがい

「キチガイって聞こえた! 貴方の発音が悪い!」
「いいや、シオンの耳が悪い!」
と言い合ううちに、聞き違いの前に何の話をしていたのか、すっかり忘れてしまった。
「こうして、僕が悪かったという記憶ばかりが、シオンの中に蓄積されて行くんだなあ……」
と主人はぼやくが、それなら始めからはっきり発音してくれればいいのに、と私は思うぞ。


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