天上天下唯我独尊

2008年08月10日(日) ハリー・ポッター最終巻

実家から借りて来た「ハリー・ポッターと死の秘宝」を読んだ。
ハード・カバーの上下巻で結構な重さだが、中身はそうでもない。
確かに要素は満たしているのだろうけれど、穴も多くて、どうしてこれがあれほど世界的大ヒットを飛ばしているのか、正直判らない。
以下、ネタばれの毒吐き。

「不死鳥の騎士団」もそうだったが、今回もハリーには苛々させられた。
ハリーって馬鹿なの? ゆとりなの?
シリウスの時で懲りていないのかよ。
お前のせいでまた仲間が死ぬ所だったじゃないか。
今回は「不死鳥」の時とは違って、災い転じて福となす的な展開だったけれど、結局こいつのせいで死人が出ているし。
まあ結局、私はハリー・ポッターというこの少年が余り好きじゃないのだろう。同じハリーでも、キャラハンの方がましだ。
ハリーのお友達も好きじゃないかも……悪い子ではないのだけれど。
歳だけ大人になっても、中身が子供な男は駄目だ。
もっと大人になれ、ロンよ。

ボロクソにけなしているが、感動ポイントもある。
最後のプラットホームの場面とか、それはそれで良かった。
ただ、ハリー視点より、スネイプ視点の方が、物語としては良くなるのではないかなあ。
もうね、これはハリー・ポッターの冒険物語ではなく、セブルス・スネイプの永遠の愛物語に改題すべきだと思う。
しかも、本人も判っているけれど、決して報われない愛の物語。
そしてそれを平和利用する策士ダンブルドア。こいつが1番食えない。
いや、校長先生としてのダンブルドアは好きなんだけれど。でもイメージは初代@もう鬼籍で宜しく。

ところで、訳者はちゃんと納税したのかね。
太木数子にも言われていたが、日本で稼いだ日本人なんだから、日本で納税しろよ!


 < 過去  INDEX  未来 >


春 紫苑 [MAIL]

My追加