2008年03月14日(金) |
N響in東北 その1 |
N響公演を聴いて来た。 オール・チャイコフスキー・プログラムである。 チャイコなら大好きだ。幾らN響でも、マーラーだったら絶対行かないけど(笑)。 東京は遠いので、我々のような田舎者にとって、地方公演は有難い。 しかし、田舎だからと侮るなかれ。 NHKホールよりも、音響は断然良い。 田舎のハコモノは、案外、と言うより、無駄に立派なのである。 なんたって、貴重な税金を公共事業にバカスカ投資していたからな。 大阪の橋元知事はそれを全て否定するだろうが、全くの無駄ではない物もあるのだ。
とは言え、所詮田舎である。 ホールが良くても、客層が……。 着席すると、まず、年齢層が高いのに驚いた。 普通のクラシック・コンサートで、ここまでジジババ率が高い事も珍しい。 入場券の値段にもよるが、お稽古事で音楽を習っている子供や、吹奏楽部の生徒や多かったりするのだ。 ああ、そうか、NHKがあれほど夕方の地方番組で宣伝していたから、家で暇そうにしている老人が、冥土の土産に聴きに来たのだろうな、と私は推測した。 しかも、入場券は、かなり早い段階で売り切れたらしい。 我々夫婦が買いに行った時は残席僅かで、知人の何人かは買えなかったそうである。
勿論、音楽に年齢は関係無い。 でも、嫌な予感がした。 上品な老人ならいいのだが、田舎なので、明らかに上品な雰囲気がしない人が多い。 老人→体力的に不安→風邪→咳、くしゃみ という連想が容易に出来る。 案の定、演奏が始まると、所々で咳払いが聞こえた。 しかも何故ピアニッシモのところで……? 嫌がらせか? 特に、2列前のジジイ。何故わざわざでかい声で咳払いをするのだ? 咳と咳払いは違う。咳は自然に出てしまうが、咳払いは出すもの。自動詞と他動詞の違いだ。 つまり、咳払いというのは、したくなったとしても、我慢出来る筈のものである。 迷惑なのはジジイだけではない。 後ろで「ジジィ〜……」という音がした。でもババアの仕業である。 演奏中にハンドバッグのチャック開けんな!ボケが!! 本人は一応周囲に気を遣っているらしく、そーっとゆっくり開けている様だが、その音は確実に聞こえるのだ。 やっと音が止まってホッとしたら、また「ジジィ〜」……。 閉めんなボケが!! 開けっ放しにしとけ! そして今度は、咳払いジジイと同じく2列前のババアが、これまたハンドバッグを弄り始めた。 しかもナイロン袋が入っているらしく、ワシャワシャという音が……もう勘弁してくれ(涙)。 ほんとにね、あれはね、演奏の邪魔。 どうして隣りの人が注意してくれないかな……頼むよ。 前の席のババアには注意したけどね。演奏中にプログラムをガサゴソさせるから、超低音で「煩い」と一言。
でも、そういう私も、全く無音では過ごせなかったのだった。 休憩時間に主人に言われた。 「シオン、お腹鳴ってたよね。キュルキュルキュル……って☆」 ごめんね! だってお腹の調子が悪かったんだよう。 お昼頃にお腹下したから、演奏会のチケットは誰かお友達に上げて、って連絡したら、「えーもう今更無理だよ。急に言われても」って貴方が言ったんじゃない。 後でわかった事だが、急でもチケット欲しかったと言う人はいた……。
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