玄関の電気が切れた。 昨夜のうちは仕方ないからそのままにしていて、今日の昼間に、私が椅子に登って取り替えようとしたのだが、どう頑張ってもカバーが開かない。 右に回しても左に回しても、途中で止まってしまうのだ。 厚手とは言え硝子製なので、無理に力を加えるのは怖い。 仕方が無いので、アパートの管理会社に電話して、来て貰った。
担当者は、 「このタイプは一寸面倒なんですよねえ」 と言いながらも、あっさりカバーを外してさっさと電球を交換してくれた。 大変手際が良く、あんなに悪戦苦闘した私が馬鹿みたいである。 礼を述べ、序でに先日上の部屋に出入りしていた畳屋さんの事を報告しておいた。 裏庭で立ちションをしていたオッサンの事である。 管理会社の担当者は、はーっと溜め息を吐くと、 「それは……業者としてというより、人間として駄目ですよね」 と厳しい事を言ったので、私は慌てて、 「我慢するのも身体に悪いし、急にトイレに行きたくなる事もあるでしょうが、裏の窓から偶々見てしまったので……まあ、車で少し走ればコンビニもあるし、今後は気を付けて頂ければな、と思いまして」 と付け足しておいた。 私はただ、立ちションを止めて欲しいというだけで、業者を変えるなどの厳しい処分は求めていないからだ。 尤も、現場が我が家の物置のすぐ傍だったら、厳しい処分を求めちゃうけれどね!
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