世間では黄金週間だが、今年も我が家にはそんなの関係無い。 なんでー? 私が結婚した相手は、普通のサラリーマンじゃなかったのー? 私の父もサラリーマンだったが、偶に急な仕事で夜中に呼び出される事はあっても、カレンダー通りの休みは取れていたので、休日出勤というものが世の中にある事を、私は結婚してから実感したのだった。 まあいいけどー。 私は家の中で好きな事をして過ごすから。
と言う訳で、在庫布の中から選んで、友人の子供用のワンピースを作る事にした。 この布、綺麗な色で生地としては気に入っているのだけれど、私にはNGカラーなのだよね……。 カラー診断前に買った物なので、私とはタイプの違う妹に何か作るかと思っていたが、妹ももう社会人。 金銭的にもそろそろ余裕が出て来るから、自分で好きな物を選んで買うのが楽しくなって、私が作った物には見向きもしなくなるだろう。 それで標的にされたのが、友人の子供である。
それにしても、今の子供はいいよねえ。 私が1番羨ましいのは、赤ん坊が被っている、耳の付いた帽子。 くまさんでもうさぎさんでもいい、私も被りたかった……! その話を人にすると、 「じゃあ子供産んで子供に被せたらいいじゃん」 と言われるのだが、それでは意味が無い。 私が被りたいの! でもまさか、この歳で被るわけにはいかんだろ。それじゃあ変な人になってしまう。 逆に、ちっとも羨ましくないのは、デニムのタイト・スカート。 寧ろ変。見ていて窮屈そう。 子供の普段着は遊び着なのだから、服はもっと動き易い物でなくちゃ。
大人服並に値が張る子供服も駄目だと思う。 子供なんてすぐに大きくなっちゃうんだから、余所行きなら兎も角、普段着にブランドものってどうなの? 以前見たTVで、子供にブランドの服を着せたがる親を特集していた。 父親は普通のサラリーマン。工場でパートをする母親は、その稼ぎを小学生の娘の服に注ぎ込んでいた。 それだけではなく、子供モデルの撮影会とかがあるんだと。 因みにその娘、どう贔屓目に見ても容姿は十人並み。 モデルといっても、それでお金を貰うのではなく、逆にお金を払って写真を撮って貰うというもの。兎に角金がかかる。 因みに父親の小遣いは、昼食代400円/日……いいのん?お父さんそれで。 気の弱そうな父親は、文句はあっても強く言えないようだ。情けない。 母親は兎に角娘に可愛いブランドものの服を着せたいらしい。 子供は親の投影である。 母親は娘に自分の希望を託すものだ。 子供を可愛がるのは良いが、それがその子のためになるのか、将来の役に立つのか、それを全く考えていないように見えた。
バブル時代に青春期を送った人だけではない。 最近見たお昼の番組では、若いセレブママという人を紹介していた。 奥さんはモデル上がりで、ご主人がお金持ちらしい。 就学前の男の子を連れて、高級外車の自家用車でお買い物。 子供服のお店に入り、これなんかどう〜?かっこいいよ〜と男の子に帽子を被せようとするが、子供は帽子キライと嫌がる。 そしてゲホゲホと咳をする子供。 洟も垂れてますが。店より病院に連れて行ったほうが良いのでは……と思った。 TVの撮影だからお母さんも張り切っちゃったんだろうけれど、子供の体調の方が優先じゃないかい? 因みに番組では、7万円の子供服も一緒に紹介されていた。 大人服でも7万円って高いんですけど。すぐにサイズアウトしちゃう子供服に7万円って。 お金に余裕があるなら、子供服に大枚叩くのもいいだろう。 でもなあ、そうではない一般市民がそんな消耗品にお金をかけるのは、如何にもバランスが悪い。 工場パートの母親は、服より教育にお金をかけてやればいいのに、その方がよっぽど子供のためになると思うんだがなあ。 うちの母親はあんなんじゃなくて良かった。
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