私が初めてお笑いコンビ「南海キャンディーズ」を知ったのは、M1グランプリ決勝の生放送を見た時だった。 2004年の第4回大会か、翌年の第5回だったかは忘れた。 ちっとも面白くなかったので、多分、彼等が最下位だった2005年の大晦日だったのだろうと思う。
その片割れのしずちゃんこと、山崎静代。 彼女のどこが面白いのか、私にはよく解らないが、最近よくTVのCMなどで見かけるようになった。 別に嫌いではないので、ふーん、売れて来ているのかしらね、ぐらいに思っていた。 私の主人も、 「この子、最近よく出るようになったね」 と言ったが、続きが凄かった。 「そのうち、『いちごの日』みたいな事になるぞ」
解説しよう。 「いちごの日」とは筒井康隆の短編で、醜い女の子が小さい頃から「貴女はとっても可愛いのよ」と言われ続けて育ち、本人が完璧にその気になったところで、「ハイ、これは嘘でしたー。貴女は本当は不細工なんですよ!」と皆が笑うと言う壮大なビックリの、残酷物語である。
「このままでは、この子のために良くない。誰か彼女に現実をちゃんとしらせてやらないと」 と主人は言った。 うーん、確か彼女は、アイドル・オーディションに応募した事があると聞いた覚えがある。 主人の言う事も、もしかすると当たっているのかも……。 しかし彼の言う事だから、どこまで本気なのかは、誰も知らない。
|