デブ話で続ける。 先日の「ドスペ!」で、東名高速で飲酒運転のトラックに追突された乗用車が炎上し幼児2人が死亡した事故の再現をやっていた。 事故の衝撃でドアは開かない。 運転していた奥さんは妊婦にも拘らず、すぐに車の窓から脱出出来たが、助手席のご主人には窓は小さ過ぎた。 なかなか脱出出来ずに背中に大火傷を負ったご主人を見て、他人事ではないと思った。 「貴方もこのままだと、車の窓から脱出出来ないわよ! もっと痩せなきゃ、お腹が支えたプーさんになっちゃう!!」 と、私は主人に言ったが、彼はいつものように、 「えへへ〜、照れるなあ。プーさんみたいに可愛いだなんて♪」 と訳のわからない事を言う。 「誤魔化さないの! 貴方に何かあったら、私が困るんだから。お願いだからそのお腹、もう少し何とかして下さらない?」 と畳み掛けると、うんまあ考えとくよ、とゴニョゴニョ言って向こうを向いてしまった。 「デブだと助ける方も大変だし、助かったとしても介護する方が大変よ。迷惑かけないでね」 と尚も彼の背中に向かって言ったところ、 「でも今の所、シオンの方がずっと僕に迷惑かけてる」 と反撃に転じた。 むう……痛い所を。
事故当時、気の毒〜と思ってニュースを見ていた記憶はあるが、このお母さん、ふらふらしているトラックの前でブレーキ踏んじゃったのね……トラックが減速するのを期待したらしいが、高速道路でそんな事したら、自分で事故を招くようなものでしょ。 幸い私は、そんな危険な車に遭遇した事は無いが、主人は大昔に、高速道路で蛇行運転するトラックを見たという。 で、どうした?と訊くと、 「怖いから、タイミングを見計らって追い越して、さっさと追い抜いた。万一事故にでも巻き込まれたら嫌だからな」 なるほど……それが賢い方法かも知れない。 君子危うきに近寄らず。
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