2007年01月17日(水) |
結婚の失敗<人生の失敗 |
夫を殺した上にその死体を切断して棄てた妻、三橋歌織32歳、通称カオリン。 私は彼女を見るために、朝から晩までワイドショー漬けの日々を送っている。 このままだと、買った事も無い週刊誌にまで手を出してしまいそうな嵌まりようである。
結婚半年で「生き方が合わない」と思ったのに、何故離婚しなかったのか。 鼻の骨を折られるほどの暴力を受けたのに、それでも何故離婚しなかったのか。 全く不思議だとワイドショーのコメンテーター達は口を揃えるが、カオリンは、離婚なんてみっともない!と思っている人なんだろうなあ。 私も、「離婚するぐらいなら、最初から結婚なんかしなきゃいいのに。相手が自分の伴侶足り得るか、またその逆はどうかを見極められなかったお馬鹿さんね」という人間だから、自分がその立場に立ったらなかなか離婚には踏み切れないだろう。 自分が量ったその秤で、自分も量られるからである。 でも、夫を殺して自分の人生を棒に振るよりは、離婚した方が遥かにマシなのだが、そこに思い至らなかったのだろうか。 TVなんかでは、新潟中央高校=県内有数の進学校のように扱われているが、実際そんなに偏差値は高くなかった気がする。 白百合だってそうだし。尤も白百合はお嬢様イメージがあるけれど。 それを思えば、彼女は余り賢くはなかったのかも知れない。 離婚して憎き夫を自由の身にするぐらいなら、いっそ殺してその人生を奪ってやりたいと思うのなら、死体損壊の罪まで重ねる事は無かったのである。 相手は酔って眠っている。 急所を目掛け、ワインの瓶で1発殴る。 ここは一撃必殺だ。 そしてすぐに警察に届ければ良い。 夫にはDVの前科があるのだから、暴力を受けて思わずやってしまったと供述すれば、充分に情状酌量の余地がある。 鋸や土を買ったり、衣装箪笥を倒したり、死体を切って棄てたりする労力を考えれば、すぐに自首した方が彼女にはずっと得だった筈だ。 切った死体の血を土に染み込ませるのは名案だが、結局それはその場凌ぎである。 先の事を考えれば、どちらが得かわかりそうなものなのに、彼女には目の前しか見えていなかったのだろうか。
私がTVに齧り付いているので、主人に好きだねえと呆れられた。 「去年の秋田子殺し事件2件にも嵌まったけれど、今回のはまた一寸違うのよ。お嬢様育ちで、美人でスタイル良しってとこが、私に似ているのよね〜」 と言ってみたところ、鼻で笑われた。 いや、そこは笑う所じゃないんだけれど!
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