2007年01月12日(金) |
宗教は阿片である 前編 |
今年になってから、TVで変なCMを見かけるようになった。 「多くの若者と同じように、僕も自分に自信が持てなかった」 ここまでは、増毛系のCMだと思った。 「何のために生まれて来たのだろう。何をすべきなのだろう。いつも心は不安定」 この辺りで、何か違和感を持った。 「(中略)そして、あの日、僕は神を信じた」 げぇっ、宗教系か!! アーサーデモス何とかという、キリスト教系の財団がやっているらしい。 早い話が、電波を使った布教活動である。 幾ら広告料を出してくれるからって、こんなCM垂れ流していいのか? TV局よ。
言っておくが、私は信教の自由を認めない訳ではない。 どんなカミサマを信じようが、それは個人の自由である。 但し、他人に迷惑さえかけなければ。
11日に、強引な勧誘をしたとして顕正会の会員が逮捕された。 他人が信じる分には一向に構わないのだが、強引な勧誘は困る。 数年前の私は、何故か宗教づいていて、卒業して久しく会っていない後輩に呼び出された。 始めは処女のごとく、後は脱兎の如しで、最初は宗教の勧誘だなどとは言わぬため、私はてっきり何人かで同窓会でもするのかと思って、のこのこ出掛けて行った。 そしたら顕正会の勧誘……勘弁してくれい。 勿論大人しく話を聞いている私ではないが、向こうは教えに凝り固まってしまっているので、どこまで行っても会話は平行線。 これ以上話しても埒が明かないし時間の無駄だね、と言って帰ったが、その後も同窓会名簿で調べたらしく、自宅に資料等を送って来たので、ほとほと困った覚えがある。 私が1番驚き呆れたのは、その宗教のナントカ上人という人が死んだ時、その死体は何日経っても腐らなかったんだか焼いても骨が砕けなかったのかその逆だったのか忘れたが(ハァ?という話だったのだけは強烈に覚えているが、残念ながら内容は何故か忘れてしまった)、兎に角驚くほど荒唐無稽な話を彼は信じ込んでしまっていて、それを口角泡を飛ばしながら滔々と語ってくれたのだった。 私が幾ら、 「あのさ、冷静に考えて、それって物理的にあり得ないでしょう。地球上の法則というものを丸きり無視しているよ?」 と言っても全く通じないので参った。 まさに盲信。 百歩譲って、彼がそれで幸せならいいのだけれど、どうやら身体を壊していたらしい。 会話中に耳垂れが……頼むから耳鼻科行けよ!!と思った。 でも、宗教、特に新興系のにどっぷり嵌まっている人は、その不幸な状態すら幸福と思っているから手に負えないのだ。 いや、不幸とは思いつつ、ここを乗り越えれば大きな幸福が待っていると信じ込んでいるのだ。 勿論その幸福は保証されていないが、信仰とは、幸福が保証されていると信じて仰ぐ事なのだから。
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