私は音楽は好きだが、美術には興味が無い。 だが、折角主人が休みなので、2人で美術展を観に行った。 出不精夫婦なので、意識的にどこかに行こうとしないと、今日は一歩も外に出ませんでした☆なんて事がざらなのである。
美術展は、とても素敵だった。 芸術的な事はよくわからないが、それでも、素直に綺麗だなあいいなあと思える。 幾ら綺麗でも、高いから買えないけれどね。 昨年末だったか、香港かどこかで、価値のある古い壷がだか花瓶だかが、史上最高額の30億円だか50億円だかで落札されたというニュースを聞いたが、そこまでして欲しいものなのかね。 壷や瓶などという、落とせば割れちゃうような物に、そこまでの大金をかける心境が、私のような庶民には理解出来ぬ。
メインの展示を見て、時間もあったので、隣りの別の展示の部屋に入った。 そこは、私には難し過ぎる、所謂現代美術の展示だった。 石原四男とかも、こういうわけわからんものを描いて、芸術だ!とか親父が言っていたな。 私にはわからぬが、主人は、ゴッホなど絵画の基礎がしっかり出来ている人がこういう「芸術は爆発だ!」的な物を描くと、本当にそこから溢れ出るエルネギーに圧倒されるのだと言う。(因みに、石原四男の作品からは、何も感じないらしい……笑) しかし、その展示の中には、良からぬものがあったようだ。 やはり私には見分けがつかなかったが、主人はその1つの作品の、負のエネルギーに中ってしまい、そこを出て帰宅する頃にはぐったり倒れこんでしまった。 曰く、あれを作った人は狂っている、と。 確かに変な作品だったが、わかる人にはわかるんだろうか。 青い顔をして唸っている彼を見ると、私は鈍感で良かったと思う……。
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