2006年12月31日(日) |
躁鬱憂鬱年末年始 その2 |
さて、テンションが高いままに主人の実家入りした私は、到着後暫くして、アレルギー性鼻炎を発症した。 原因はハウスダスト。これは検査済みである。 「ちゃんと掃除したんだけどなあ……」 と済まなそうに言う義父。 ごめんなさい、でもホント駄目なんです、絨毯って。 それに掃除機かけただけでは完全ではないんですよ、あちこち埃だらけですもの、この部屋。 年寄り夫婦2人暮しの家にお邪魔するのだから、掃除用具持って行って自分で掃除した方がいい?と主人に訊いたのだが、それも却って失礼じゃないかと言うので、無防備で来てしまったのが敗因か。 私の実家なら好きなように出来るのだが、そうではないのが辛いところだ。 実子である主人が何とかしてくれればいいのだが、彼はこの環境に慣れているので全く平気らしい。 彼に言わせれば、義母は家事が苦手で仕事も忙しいから掃除まで手が回らないんだそうで。 親を庇いたい気持ちはわかるが、悪いがそれは言い訳に過ぎない。 どんな御殿に住んだって住人が片付け下手なら、じきにゴミ屋敷になるよ。 馬鹿亭主にはムカつくが、私もハナからいい嫁を演じようなどと思っていないし、それを期待されてもいないので、鼻炎による体調不良を理由に何もしない。
主人の実家のいい所は、嫁に労働を強要しないところである。 主人と義母が台所仕事をやってくれている間、私は炬燵でTVを見ながら、義父と話しをしている。 後片付けは食器洗い乾燥機がやってくれる。 具合が悪かったら休め、眠かったら寝てていい、というのは有難い。 義父母も朝はのんびりしていて、起床は10時頃だ。というのも、義母が夜中まで「チャングムの誓い・総集編」を観ているかららしい。
でも、お風呂が直っていないのには驚いた。 夏に来た時、湯船の水は沸かせるが、洗面所では水もお湯も、お風呂ではシャワーも使えないという状態だったのだが、何と4箇月経ってもそのままだと言うのだ。 主人も驚いていたが、私はそれを知った時、眩暈がした。 何故そんな所に平気で我々を泊めるのだ。 両親の事を、風呂に入らなくても平気な人達だから……と彼は言うが、私は平気じゃないんだよ。 1日目の夜は、風呂場で顔と下半身だけ洗ったが、2日目は主人が見兼ねて、主人が近くの温泉へ連れて行ってくれた。 しかしこの温泉がまた微妙。 大晦日のせいかいつもより混んでいて、お湯の使用量が限界を超えたらしい。 シャワーがちょろちょろとしか出なくなりました……。 温まったけれどシャンプーは合わないし、シャワーは順番が来ないしで、命の洗濯には程遠いものだった。
私もアレルギー2日目になると、もう鼻がヒリヒリして、クリスマスも過ぎたのにトナカイさん状態で、精神的にもかなり参っていた。 布団はふかふかだったが、タオルケットやシーツがかなーり微妙。 一応洗ってあるという事だったが、もうこっちは疑心暗鬼だ。 だって、タオルを借りようとしたら、義母はタオルの山から「確かこれは洗った筈」と言いながら選別するんだもの。 何故、洗った物とそうでない物が一緒にあるのだ?? タオルもシーツもタオルケットも何もかも、持って来れば良かったのだろうか。 でもそんな面倒な事をするぐらいなら、来ない方がまし。 そう、来ない方が良かったのに、何故来てしまったのだろう。 そんな事をストレスで眠れずに一晩中ぐるぐる考えていれば、おかしくもなるってもんだ。
また埃臭いタオルケットに包まっていると、こんな所で年を越さねばならない自分が、何だか可哀相に思えて来た。 もう2度とここには泊まらないぞ……。 何とか2泊を乗り越えた元旦、私は起床するなり、さっさと帰り支度を始めた。
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