天上天下唯我独尊

2006年12月28日(木) 多分今年最後の大きな買い物

前々から欲しかったのだが、とうとう買ってしまった。
たとう紙サイズの桐箪笥である。
尤も、よくある通販の合板製なので、2万円ちょいの安物だが。
まだまだ数は少ないものの、新しい物を買ったり、母の着物を作り直したりしたので、以前よりも着物の数が増えてしまい、今までの衣装箱に収まり切らなくなって来たのである。
しかも衣装箱は、押入れの天袋に置いてあるので、中の物を取り出すのが大変難儀だ。
勿論そんな所に置いたのは私なのだが。だって、サイズが丁度良かったんだもの。
押入れに上るのも大変で、先日は勢い余って、頭を鴨居に思いっ切りぶつけてしまった。
「さっきさ、ゴオンという音の後に、ぐおおお〜って声が外から聞こえたんだけれど、あれはシオン?」
面白い事に、押入れの壁の音は中で響くが、声は窓を通して外から聞こえるらしい。
……という事は、私の呻き声は他の部屋にも丸聞こえという事なんだろうな。キャー。

毎回不便な思いをするので、天袋に入るような、衣装箱とほぼ同じサイズの箪笥を買ったのだ。
自宅に届いたので、まずは抽斗を全部取り出し、箪笥の外側と抽斗の中を乾拭きした。
主人の帰宅後、手伝って貰って、天袋に引き上げた。
さて、ここに抽斗を嵌めれば……とよくよく見ると、どうにも抽斗を嵌められるほどの空間が無い。
しまった、抽斗をつけたまま天袋に納めるべきだったか。
「ごめん、一旦下ろして抽斗を入れるわ」
「でもシオン、これ、抽斗を付けたとしても、どうやって中の物を取り出すの? 抽斗だって途中までしか開かないでしょ」
「……うーん。まあ、手探りで取り出せば大丈夫!」
「シオンの大丈夫が大丈夫だった験しが無い。下ろすのは手伝うけれど、上げるのはもう手伝わないよ」
それは困るが、このまま下ろせないのも困るので、取り敢えず下ろしてみた。
「どうしよう、これ。買ったけれどこれじゃ使えないじゃない。ねえねえどうしよう〜」
と主人に泣きつくと、
「本当にシオンは計画的なようで無計画に大きい物買って失敗するよね」
と私を扱き下ろしつつ、向こうの部屋の押入れの下段に入れればよいとアドバイスをくれた。
なるほど、それなら天袋よりもずっと出し入れが楽だ。

魔窟下段の掃除は思わぬ大仕事だったが、年末の大掃除をしたと思えばまあいいか。


 < 過去  INDEX  未来 >


春 紫苑 [MAIL]

My追加