天上天下唯我独尊

2006年11月16日(木) 愛国心は強要されるべきものなのか

野党が議会をボイコットしたが、与党による強行可決で、教育基本法が改正された。
何かっちゃあ野党議員は集団でボイコットするけれど、議会に出席するのって、国会議員のお仕事じゃないの?
ちゃんと仕事しなきゃ駄目でしょうが。
与党も、数の力に物を言わせて強行採決するのは良くない。
勘違いしている人が多いけれど、民主主義=多数決じゃないのよね。
その前に、ちゃんとした話し合いが必要なのだ。
私は民主主義が絶対とも、最善とも思っていないんだけれどね。
良い結果を出せるのなら、独裁政治でもOKだと思っている。
ただ、その独裁者が心悪しき人だと困るのだ。
やはり私が大統領にならないと!

さて、教育基本法。
一応調べてみたものの、元々がどんな物で、どこがどう変わったのかよく解らないが、今回焦点になったのは「愛国心」についてらしい。
学生時代(最近、中学高校も「学生時代」に入ると勘違いしている人が多いのが気になる。中高生は「生徒」であり「学生」ではない。学生とは高校卒業後の大学生や専門学校生の事を指す。よって高卒に学生時代は存在しない)仲間内の雑談で、日本が戦争に巻き込まれたらどうするか、という話になった。
先輩と後輩は、そうなったらとっとと外国に逃げるよなあと笑いながら言い、私はそれを見て非常に嫌〜な気分になった。
率直に言えば、お前等死ねと思った。言わなかったけれど。
同年代の若者(当時)しかも男の癖に、愛国心の欠片もない事が、私にはショックであった。
母国が戦渦に巻き込まれた場合、逃げていいのは乳飲み子を持つ母親だけだ。
男なら銃を取れ。

愛国心は、教育によって育まれる。
しかし私は、愛国心を強制されて育った訳ではない。
それは、自然に身に着くのが望ましい。
「強制しても意味は無い。法律に盛り込むよりも、この国に生まれ育って良かったと思えるような国にするのが、政府の仕事じゃないのかな」
と、強行採決のニュースを見た主人が呟いた。
その通りだと思う。


 < 過去  INDEX  未来 >


春 紫苑 [MAIL]

My追加