天上天下唯我独尊

2006年11月10日(金) 小泉の捨て子達

自民党の、所謂郵政造反組が復党するかどうかで揉めている。

主人の見解としては、一旦離れたのだから、復党はあり得ない。
仮令個人の意見があるとは言え、皆で選んだ党首の言う事に従えなかったのだから、復党を許してはいけない、というもの。
しかし私は一寸違う。
復党はあり得る。但し、条件がある。
「私だったら、小泉の首と引き換えじゃなきゃ戻らないと言うね。だって、ちゃんとした議論も無いまま、参院の議員達を脅して、強行可決に持って行ったんだよ。しかも否決したのは参院なのに、反対していた衆院の議員を見せしめに追い出したんだよ、おかしくね? そんな奴と一緒にやって行けるかっつの。造反組は、小泉が自民党から追い出されない限り、復党すべきじゃないと思うね」
と鼻息荒く語る私に、主人は一言、
「いやあ、それは無いだろ……」
と呆れたように言った。

造反組が帰って来るとなると立場が危うくなるのは、落下傘部隊とか刺客とか言われた、小泉チルドレンである。
「政治家っていうのは、常に使い捨てされるという事を覚悟しなければいけない。使い捨てにされるっていう事を嫌がっちゃいけない。総理大臣だって使い捨てにされる。国会議員だって、一回一回選挙毎に使い捨てにされるという事を覚悟しなきゃいけない。当たり前なんです。甘えちゃ駄目です。だからこの時使って貰った、選んで貰ったという事に喜びを感じながら、その度全力を尽くす。更に使おうと有権者が思ったら、また使って貰えばいい。使い捨てされるなんて嫌だなんて言った人は、国会議員にならない方がいい。常に使い捨てされて当たり前だと思って、日頃向上心を持って頑張って頂きたい」
と言われたチルドレンは、少なからずショックを受けたらしい。
桃色スーツのおじおばさんは、
「冷たいなあと思いました」
などと言っていたが、何を今更という感じだ。
小泉が冷たいなんて、普通に判りそうなものだけれど、判らなかったのかしらね。
「使い捨てされないように頑張る」
と言っていたタイゾーの方が、まだなんぼかマシだ。
使い捨てなんて世の流れに逆行しているみたいだが、逆に造反議員はリサイクルされるのか。


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