天上天下唯我独尊

2006年09月23日(土) 秋色の女

結婚してからは、なるべくダーリンと一緒の時に服を買うようにしている。
服自体が気に入ったという動機だけでは自分とのバランスを考えられず、それが似合うかどうかを客観的に判断して貰うためだ。
しかし最近、少しだが服を縫うようになって、段々気になって来た。
自分には、どんな色が似合うのだろうか。
基本的には好きな物を着れば良いとは思うが、やはり合う・合わないがあるものだ。
同じ背格好でも妹は可愛く着られるのに、私には何故か、ふわりとしたスカートが似合わない。
これは歳以前の問題で、二十歳の頃から似合わないのだ。
どうせならこの際、自分に合う物とそうでない物を知っておくのも良いのではないだろうか。

そう思って、パーソナル・カラー診断というものを受けてみた。
ネットで探したら、幸い近くで受けられる所があったので、事前に申し込んで行った。
正しく診断して貰うためにすっぴんで行かなければならないのが少し恥ずかしいが、診断の後に似合うお化粧もしてくれるので、その後買い物などに行ってもOKなのが良い。
診断は、陽の光の下で行われるので、一応日焼け止めだけ塗って行った。

様々な色の布を首から下にかけ、顔色が明るく見えるものが似合う色なのだという。
わくわくして出かけて行った私だが、診断を受けるうちに、次第に気分が下向いて来た。
イエローベースなのはファウンデーションがそうなので何となく判っていたが、タイプ別に言うと、私は秋グループに属するらしい。
彩度が高く明度の低い、所謂アース・カラーが似合うのだという。
暗くて地味な色……私の嫌いな色ばかりである。
似合わないのは、青みの強い色や薄い色。濃い鼠色以外の灰色系も駄目。
嗚呼がっかり。

帰宅して、ダーリンにぶちまけた。
「抹茶色とか煉瓦色とかウンコ色とかが似合うんだってよ! 地味でババ臭い色ばっかりでつまんない。私は綺麗な色が好きなのに!」
流石にウンコとは言われなかったが、貰ったカラーチップにはそんな感じの色が並んでいる。
どれどれ、とカラーチップを見て、彼が言った。
「ほら、いつも僕がシオンに似合うって言ってるのばかりじゃん。シオンは顔が地味じゃないから、派手な色を合わせると煩くなって下品に見えちゃうから、こういう落ち着いた色が似合うんだってば」
「そうなのかな……」
彼の言い方は、非常に上手い。
流石、前世がソフィストだっただけある。(←憶測)
これで私はいつも言い包められてしまうのだな。

アリスカラータイプで言うと、スパイシー・リッチだと思われる。
香水は、森林やグリーンの香り、スパイシーな香りが良いと言われた。
となると、先日買って貰ったバニラは駄目なのか。
でもスパイシーって何だろう。胡椒じゃないよな?
全体の印象は、大人っぽくて知的、深みのある落ち着いた雰囲気のある人。
でも印象と実際の姿って、かなり異なるよね……。


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